幻視芸術
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幻視芸術(げんしげいじゅつ、英語: Visionary art, フランス語: L'art Visionnaire)は、幻視(ヴィジョン)で見たこと、あるいはそれを基とした芸術である[2][3]。瞑想で見たヴィジョンや[4]、通常の知覚を超越した幻視の状態が反映されている[5]。
または、幻視芸術はアウトサイダー・アートに含まれたり[2][6]、サイケデリック・アート(英語版)やシャーマニズムから生まれたアートも広く意味することがある[2]。あるいは、美術界の外側であることが強調されるアウトサイダー・アートの定義と同様にして、幻視に由来するものであり、精神障害者や霊的幻視者が生み出した芸術も意味することがある[2][7]。1994年の日本における『現代パリの幻想芸術家たち展』にて、5人のフランス人画家によるラール・ヴィジョネールという芸術が幻視芸術と和訳されており、巌谷國士による『「幻想」と「幻視」』と題された論考の中で、これらの画家は幻想(ファンタスティック)という言葉で説明されることを好まないとし、幻想芸術という言葉では説明し難い幻視芸術の本質が解説された[3]。