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射撃競技(しゃげききょうぎ)は、銃器を用いて、射撃場で標的と指定された的に向かって射撃を行うスポーツ競技の一つ。標的射撃とも呼ばれ、主にクレー射撃とライフル射撃に分類され公営又は民間の射撃場でのみ使用することができる。日本で銃の所持厳禁であるが、例外として、下記の標的射撃と狩猟・有害鳥獣駆除等の目的で所持することが出来る。 標的射撃では、(公社)日本ライフル射撃協会の会員で、国際競技会や国民体育大会等の選手 または候補者として適当であると認められる者が所持が許可されている[1]。
世界的にライフルや散弾銃、拳銃などを用いた射撃 (Shooting)は、スポーツや競技として広く行われており、長年、夏季オリンピックの競技種目の1つでもある。
米国以外の国ではこういった殺傷能力のある銃器を個人が所持するには免許が必要なことが多いが、免許審査の基準は国によって異なり、日本は最も厳しい国の1つである。イギリスは日本と同程度に銃器の所持条件が厳しいが、競技としての認知度は高く、日本に比べれば盛んである。
2016年リオデジャネイロオリンピック で行われた射撃競技は以下の通り。
射撃の姿勢については4種類ある。立ったまま射撃を行う立射(りっしゃ, スタンディング Standing)、床に伏せた状態で射撃を行う伏射(ふくしゃ, プローン Prone)、あぐらをかくように座った状態で行う座射(ざしゃ, シッティング Sitting)、片膝を立てた状態で行う膝射(しっしゃ, ニーリング Kneeling)である。種目によってどの姿勢で行うか(単一、あるいは複数)が決められている。
ビームライフルでは肘を台に乗せる肘射(ちゅうしゃ, エルボーイング elbowing)も行われている。
実用射撃(Practical Shooting)は、警察や軍で行われる実戦的な射撃術(コンバットシューティング)の技能を競う競技である。創始者は射撃選手のジェフ・クーパーらであるとされ、「3ガン・ネーション」といった実用射撃に密着したTV番組もある。
屋外で鉄板の的を狙うフィールド・ターゲット(Field target)やメタル・シルエット(metal silhouette)など、実際の狩猟に近い競技も行われている。
1908年ロンドンオリンピックではピストル種目として決闘が準競技として行われた。これは決闘(拳銃決闘)を模したもので、防具使用し、非致死性のワックス弾と専用の決闘用ピストルを用いた。
1900年パリオリンピックでは、飛んでいる鳩を的にする「生鳩射撃[2]」が行われたが、残虐であるとして1度で競技から外され、以降素焼きの皿を飛ばすクレー射撃が導入された。オリンピックで動物が故意に殺傷された唯一の競技である。同時開催されたパリ万国博覧会でも同様のイベントが行われた。
2022年1月末に埼玉県ふじみ野市の民家で母親が92歳で亡くなったことに対し、訪問医療の医師に不満を抱き、人質の医師を殺害して立てこもった事件で、2丁の銃で射殺した60代男性が逮捕された。加害男性はそれぞれ2000年と2008年、標的射撃として所持が認められ、2020年11月に2銃とも許可にも更新されていた。埼玉県警はこのような人が銃所持を許可の経緯についても調べると明らかにした[3]。
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