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孤児
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孤児(こじ、みなしご)とは、両親・親戚等の保護者のいない未成年者のこと。狭義では生みの両親が死別、または行方不明となった未成年者を指す。
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戦争や内戦が起きると、戦闘や空襲に民間人が巻き込まれ死亡し、両親を失い孤児となる子供が大量に出現する。それは古今東西、変わらない。第一次世界大戦、特に航空機により市民が暮らす都市への無差別爆撃が行われるようになった第二次世界大戦では、多くの国で多くの子供が孤児となってしまった。日本でも太平洋戦争が原因で多くの子供が孤児となってしまい都市部にあふれ、戦後、そういう子供を戦災孤児と呼んだ。だが、今この瞬間も、イスラエルとパレスチナの紛争、アフガニスタン国内での紛争、シリア国内のアサド政権とその政権に反対する国民の泥沼の内戦[1]、ロシアによるウクライナ侵略など、我々が暮らすこの地球上で起き続けている戦争や内紛が原因で多くの孤児が生じ続けている。
それに加えて、まず両親のどちらかが先に亡くなり一人親家庭となり、その後その親に疾病、貧困などが起き養育しきれなくなり、親が追い詰められ子供を置いて自殺したり失踪してしまう場合なども孤児となってしまう。また親が離婚時に相手への強い憎悪を子供に向け両親とも子供の養育を拒否してしまう場合も子供は孤児となってしまう。ユニセフによると、HIVウィルス(エイズ)が原因で親を失い孤児となってしまった子供もいる[2]。 ユニセフの調査と分析によると、現在子どもが施設(児童養護施設)で暮らすことになる主要なリスク要因は、家庭崩壊、疾病(健康面の問題)、障がい(身体障害)、貧困、社会的サービスの提供が不十分であること(社会福祉制度や、疾病者への援助、一人親家庭への援助 等々等々が不十分なこと)等 だと明らかになっている[2]。
- 統計
ユニセフによると、現在、世界各地の施設で暮らす子どもの数は、少なくとも270万人である[2]。 140カ国のデータに基づいてユニセフが推計したところでは、世界では平均10万人につき120人の子どもが施設で暮らしている[2]。中央ヨーロッパおよび東部ヨーロッパ地域では、10万人中666人と世界平均の5倍以上で、この地域が世界的に見て特に孤児の割合が高い[2]。次に高い割合は、先進国で、10万人中192人という割合である[2]。続いて東アジアおよび太平洋地域で、10万人中153人という割合である[2]。