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報身(ほうしん、ほうじん、サンスクリット語: संभोगकाय、saṃbhoga-kāya)は、仏身(仏の身体、からだ、すなわち姿)を表す三身(法身、報身、応身)の一つ。受用身(じゅゆうしん)ともいう。
仏陀となるための因としての行を積み、その報いとしての完全な功徳を備えた仏身である。また、「受用される身」とも訳すことができるので、人間がこの仏の身体を受用して成仏するという意味ともなる。
『成唯識論』には「自ら法楽を受用す」とあり、これを仏教で自受法楽という。すなわち仏がその悟りの奥深広大なるを自ら楽しんで受けることをいう。これには成道直後の釈迦如来や大日如来が相当する。
この考えから、報身(受用身)が発展して、さらに2つの仏身観が生まれた。
智顗は『摩訶止観』巻6下で「境について法身となし、智について報身となし、起用について応身となす」と説明し、仏の智慧の身であるとした。
この報身という考え方から、やがてそれを具体的に彫刻や絵にしようとして、三十二相八十種好などの仏の相貌が整えられてきたと考えられている。
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