地経学
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地経学(ちけいがく、英語:geoeconomics / geo-economics)とは、経済や資源の時間的、空間的そして政治的側面の研究をする学問である。ジオエコノミクスとも。地政学の一分野としての地経学の形成は、政治学者のエドワード・ルトワックや経済学者のパスカル・ロロット(英語版)らが源流とされる。アゼルバイジャンの経済学者ユサル・ガシムリは地経学を、(惑星資源の経済分析を含めた)地球の中心から宇宙へと向かう「無限円錐」における経済学、地理学そして政治学の相互関係の学問だと定義している。また、加藤洋一は「地政学的な利益を、経済的手段で実現しようという政治・外交手法」だとしている[1]。
一般的には政治的紛争における経済的手段の使用に関する研究領域として理解される。類似でより広範囲の概念に経済外交(economic diplomacyあるいはeconomic statecraft)が存在する。