国立国父紀念館
台湾台北市にある記念館 ウィキペディアから
台湾台北市にある記念館 ウィキペディアから
国立国父紀念館(こくりつこくふきねんかん、英語: Sun Yat-Sen Memorial Hall)は台湾台北市信義区にある記念館[2]。博物館としても分類される[3]。「国父」は、中華民国臨時政府の初代臨時大総統を務めた孫文のことを指す。11ヘクタール[4]の敷地をもつ中山公園の中に建っている[5]。なお、英語表記は孫文が欧米では別号「逸仙」の広東語ローマ字表記である"Sun Yat-sen"で知られていることによる。
1866年生まれの孫文の生誕100年を記念して建設されたもの[2]。1968年に着工し[6]、1972年5月に竣工した[3]。設計は大洪建築師事務所の王大閎 (zh)、施工は毅成建設であった[6]。
30.4メートルの高さ[2]をもつこの記念館は中国の寺院風の外観を持ち[6]、南に構えられた正面入口の庇は大きく反っている。「カブトムシの角のよう[7]」と例えられるこの庇の反りは、内部の高さおよび採光確保のためと考えられている[6]。屋根は黄色であるが、この色は陰陽説を応用した物で、黄色は「地」すなわち「陰」を意味しているとされる[8]。入口は公園のレベルより高く、少し階段を上る必要がある。正面入口の扁額『国父紀念館』の字は蔣介石によるもの。階段を上ったあとは記念館の外周に沿って回廊状となっており、正面以外(東西北)の各辺からも内部へ至る入口が設けられている[6]。
正面入口から入ると吹き抜けになっている空間が開け、正面には孫文の8.9メートル座像が置かれている[9]。その像を守備するための衛兵が手前左右に立っており、衛兵交代式は毎時0分に行われている[10]。この広間の左右には展覧室への入口があり、左手(西側)の部屋では孫文の生涯が、右手(東側)の部屋では史蹟が展示されている[11]。孫文座像の裏手は大会堂で、こちらも3階までの吹き抜けになっており、2600人ほど収容できる規模を持っている[5]。各所に階段があり、地下1階地上3階までアクセスできる。地下は資料室や自習室があり、カルチャースクールなども開催されている。2、3階は個室になったギャラリーが複数あり、それぞれ書画などの展示に利用されている。2階東側には孫逸仙博士図書館があり[12]、蔵書は30万冊以上という[2]。
2018年、台北市政府文化局の審議を通過し[13]、2019年5月に直轄市定古蹟に登録された。
2024年2月26日から2026年までの予定で、リニューアル工事のため臨時休館となっている。
台北101から見た当地の池の形がiPhone 6に似ているとインターネット上で話題になり、訪れた中国人観光客も「孫中山専用iPhone」として記念撮影するようになった[18]。
入口の扁額 | 台北101からの国父紀念館と池 |
捷運は板南線(南港線)国父紀念館駅より徒歩3分[10]。バス停は捷運國父紀念館站、捷運國父紀念館站(仁愛)、捷運國父紀念館站(光復)があり、それぞれ複数系統が停車する[5]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.