化学ポテンシャル
熱力学で用いられる示強性状態量の一つ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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化学ポテンシャル(かがくポテンシャル、英語: chemical potential)は、熱力学で用いられる示強性状態量の一つで、浸透圧や相平衡、化学反応のようなマクロな物質量の移動が伴う現象で重要となる物理量である。 推奨される量記号は、μ(ミュー)である。
化学ポテンシャルはアメリカの化学者ウィラード・ギブズにより導入された概念である。
化学ポテンシャルは、物質の多寡により系が潜在的に持つエネルギーの大きさの尺度となる量である。 例えば、半透膜で隔てられた二つの系の間に濃度差が有った場合、浸透圧が生じ仕事を為す事が出来る。 また、物質が増減する化学反応では熱の出入り(発熱反応、吸熱反応)を伴う。 このように、物質が存在することにより系は潜在的にエネルギーを持つ。 その系に含まれるある成分の単位物質量あたりのギブスエネルギーがその成分の化学ポテンシャルに相当する。