動吸振器
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動吸振器(どうきゅうしんき、dynamic vibration absorber、DVA)またはダイナミックダンパ(dynamic damper)とは、振動する対象物に、補助的な質量体をばねなどを介して付加することにより、対象物の固有振動数周辺での共振現象を抑制する装置のことである[1]。端的には、補助質量体が対象物の振動を肩代わりして振動することで、対象物が振動しないようにする装置である[2]。
振動抑制技術のうち最も基本的なものの一つであり、機械をはじめ建築、土木などの分野でも用いられる。同調質量ダンパ(チューンドマスダンパ、Tuned Mass Damper、TMD)や質量ダンパ(マスダンパ、Mass Damper)などとも呼ばれる。
1883年にP・ワッツ(P. Watts)に考案され[3]、1909年にハーマン・フラーム(Hermann Frahm)により最初に特許出願された[4]。