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詩吟に合わせて日本刀を用いて舞う芸道 ウィキペディアから
剣詩舞(けんしぶ)とは、剣舞と詩舞(扇舞とも)の2つからなる日本の芸道である。剣舞と扇舞を合わせて 剣扇舞 (けんせんぶ)と呼ぶこともある。ともに、詩吟(吟詠)にあわせ和服で舞い詩の情緒を表現する。
詩吟と剣詩舞は、基本的に別々の者が行う。人数は決まっておらず、吟者と舞者が一対一の場合もあれば、吟者一人に対して複数人で舞う場合も多い。
剣舞は、広い意味では、刀剣を持って舞うこと。ここでは、詩吟に合わせて日本刀を用いて舞うことを指す。演目によっては、刀に加えて扇子を用いることもある。
日本の古舞の中に、剱の舞、剣の舞と称するものがあり、これは剣を持って目に見えない邪心や悪霊を切るに擬したもので、当時は神楽の部門に含まれていた。また、その他に古代武術の技巧を取り入れた、久米の舞と吉次の舞とがあって、その何れも剣を振って敵を撃つ有様を舞った。しかし、恐らく近世の剣舞は、以上の古典が歴史と共に移り変りつつ、数世紀を経て今に及んだものとみるべきである。
安政の時(1855~1860年)、昌平坂学問所の書生が酔った際に、山陽等の詩を吟じ、刀剣を抜き舞ったという。また、王政復古に際しては姿なき協力者として、勤王の志士の間に大いに歓迎され人心を掻き立て、あるいは士気を鼓舞する等、適時適所に少なからず役立ったという。
明治維新後、榊原健吉が行った撃剣興行の余興として剣舞が披露された。その後、日比野正吉(雷風)、長宗我部林馬(加藤鶯鳴,秦霊華)が剣舞を系統だて整理し、前者は神刀流、後者は弥生流を発表した
※順不同
1919年(明治43年)「國民百科全書」(尚文館)
『和漢名吟集』昭和三十五年一月一日発行 、編集者:西川五郎、 発行者:日本劍舞道連盟(責任者加藤雷正風 )、発行所:日本劍舞道連盟本部
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