Loading AI tools
ウィキペディアから
三相交流(さんそうこうりゅう)は、電流または電圧の位相を互いにずらした3系統の単相交流を組み合わせた交流である[1][2]。多相システムの一種で電力系統において世界で最も普及した送電方法である。同様に大型の電動機や他の大型の負荷でも使用される。三相システムは単相交流や二相交流よりも同じ電圧で送電する場合、伝導体の使用量が少なくて済むので経済的である。[3] 三相システムはGalileo Ferraris、Mikhail Dolivo-Dobrovolsky、Jonas Wenströmとニコラ・テスラ達によって1880年代末に発明された。
ここはBio06940さんの利用者サンドボックスです。編集を試したり下書きを置いておいたりするための場所であり、百科事典の記事ではありません。ただし、公開の場ですので、許諾されていない文章の転載はご遠慮ください。
登録利用者は自分用の利用者サンドボックスを作成できます(サンドボックスを作成する、解説)。 その他のサンドボックス: 共用サンドボックス | モジュールサンドボックス 記事がある程度できあがったら、編集方針を確認して、新規ページを作成しましょう。 |
120度 ( [rad] ) ずつ位相をずらし、それぞれの位相のずれが同じである三相交流を対称三相交流と称し、通常は対称三相交流を単に三相交流と呼ぶ[4]。
三相交流電源は主に交流電動機の駆動に用いられることから、電力会社などでは動力(どうりょく)と呼ぶ[4]。これに対し、単相交流電源を電灯(でんとう)と呼ぶ[5]。
相順 | 電源記号 | 変圧器端子 | |
---|---|---|---|
入力 | 出力 | ||
第一相 | R | U | u |
第二相 | S | V | v |
第三相 | T | W | w |
第四相 | N | O | o |
Y結線(ワイけっせん, ほしがたけっせん, スターけっせん)は、三相各相をその一端の中性点で接続する結線[6]。星形結線(ほしがたけっせん)、スター結線とも表記する[7]。
各相間の電位差を線間電圧(せんかんでんあつ)といい、各相と大地間の電位差を相電圧(そうでんあつ)という。また、結線外の各相の電流を線電流(せんでんりゅう)といい、結線内の各相の電流を相電流(そうでんりゅう)という。
Y結線では、線間電圧は相電圧の倍に等しい。また、線電流は相電流に等しい[6]。
Δ結線(デルタけっせん, さんかくけっせん)は、三相各相を相電圧が加わる向きに接続し閉回路とする結線。三角結線(さんかくけっせん)、デルタ結線とも表記する[7]。
Δ結線では、線間電圧は相電圧に等しい。また、線電流は相電流の倍に等しい[6]。
Y結線とΔ結線の相電圧と相電流の差を利用し、かご形三相誘導電動機をY結線で始動し、途中でΔ結線に切り替えることによって始動電流を3分の1に抑えるスターデルタ始動法が存在する。
V結線(ブイけっせん)は、Δ結線より三相のうち一相を除いた結線[7]。
V結線では、線間電圧は相電圧に等しい。また、線電流は相電流と等しい。単相変圧器を2台組み合わせてV結線を構成することができるが、その場合、変圧器の最大容量は単相変圧器1台分の定格容量の倍となり、単相変圧器を3台必要とするが、単相変圧器1台分の3倍の最大容量が得られるY結線やΔ結線に比べて効率が悪い。 また、v結線は、V字になっていてる。
Y結線、Δ結線における三相交流電力 P は、線間電圧を V 、線電流を I 、力率を cos θ とすると、
で表される[6]。
三相交流による送電は、単相交流によるものと比較し以下のような利点がある。
具体的な送電方式として、以下のような方法がある。
三相交流電力を3本の電線・ケーブルを用いて供給する配電方式である。
50kVA未満の動力専用引込み線・構内幹線などに用いられる。
三相変圧器二次側から電圧のかからない接地された線と、他の端子から対地電圧200Vの電圧がかかった電圧線2本とを引き出し、2本を接続して単相200V負荷に、3本接続して三相200V負荷に供給する。
単相100V負荷に供給するためには、別に低圧-低圧変圧器が必要であるので、小容量の電灯・動力共用配電線や構内幹線には、電灯・動力共用三相4線式が用いられる。
需要密度の高くない地域の配電線、50kVAを超え2000kVA以下の引込み線、特別高圧受電の場合の構内幹線などに用いられる。
通常は非接地系である。
三相4線式とは、三相交流電力を4本の電線・ケーブルを用いて供給する配電方式である。
需要密度の高い地域で、地中電線路や50kVAを超え2,000kVA以下の借室電気室の二次側、電動機などの三相415V負荷や高周波点灯蛍光灯などの単相240V負荷を使用する、需要電力の多い建築物の構内バスダクト幹線などに用いられる
三相変圧器二次側中性点から、電圧のかからない接地された中性線と、他の端子から対地電圧240Vの電圧がかかった電圧線3本とを引き出す。電圧線と中性線とを単相240V負荷に接続する。相間電圧415Vの三相負荷には電圧線3本を接続し、中性点を接地線または中性線に接続する(接地方式により異なる)。
単相100/200Vや三相200Vの負荷に供給するためには、別に低圧-低圧の三相7線式・三相3線式・単相3線式・スコット結線などの変圧器(タイトランス:Tie Transformer)が必要である。
6.6kV Y結線三相3線式高圧配電線路に中性線1本を架設して特別高圧に昇圧したもの。20kV級特別高圧三相3線式などにさらに昇圧されたものが多く、ほとんど現存しない。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.