免疫グロブリン重鎖
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免疫グロブリン重鎖(めんえきグロブリンじゅうさ、英: immunoglobulin heavy chain、IgH)は、抗体(免疫グロブリン)の大規模なポリペプチドサブユニットである。ヒトゲノム上で、IgH(英語版)遺伝子座は14番染色体に存在する。
典型的な抗体は、2本の免疫グロブリン(Ig)重鎖と2本の免疫グロブリン軽鎖から構成されている。いくつかの異なるタイプの重鎖が存在し、抗体のクラスまたはアイソタイプを定義している。これらの重鎖のタイプは、動物によって異なる。すべての重鎖は一連の免疫グロブリンドメインを含んでおり、通常は、抗原を結合するのに重要な1つの可変ドメイン(VH)といくつかの定常ドメイン(CH1、CH2、etc.)がある。存続可能な重鎖の生成は、B細胞の成熟における重要なステップである。重鎖が代替軽鎖と結合して細胞膜に移動できる場合、発生中のB細胞はその軽鎖の産生を始められる[2]。
重鎖は必ずしも軽鎖と結合する必要はない。プレBリンパ球は軽鎖がない状態で重鎖を合成することができ、重鎖が重鎖結合タンパク質に結合することを可能にする[3]。