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IUCNレッドリストカテゴリー ウィキペディアから
低危険種(ていきけんしゅ、Least Concern、LC)は、IUCNで定められた保全状況の1つで、生息状況の評価が行われたが、他のどのカテゴリにも該当しない種(または亜種以下)が低危険種に分類される。つまり低危険種とされた種は、絶滅のおそれもなく、近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種である。
まだ保全状況が評価されていない種については、生息状況の評価が行われるまでは低危険種とはされず、未評価 (Not Evaluated) とされる。つまり、低危険種に分類されるには、個体群の分布調査や絶滅リスクの評価といった、生息状況を適切に評価できる情報が必要となる。
2001年に公開されたIUCNのレッドリスト (ver. 3.1) から、このカテゴリーはLCと略されるようになった[2]。しかし、低危険種とされる分類群のうちの約20%(2006年現在:15636分類群中3261分類群)については、IUCNのデータベースではLR/lcと表記されている。2001年以前は、低危険種は低リスク (Lower Risk) というカテゴリのサブカテゴリであったため、2001年以前に保全状況が評価された種で、再度保全状況が評価されていない種については、2000年以前の評価に基づくランクのままになっており、LR/lcまたは (lc) と記載されているのである。
2006年の時点で、低危険種に分類された動物は14033種(アオガエル科の新種1種[3]を含む)で、それに加えて101の亜種がリストアップされている。また植物は約1500分類群(1410種、55亜種、35変種)が低危険種とされている。また、アブラツノザメの2つの亜集団が低危険種とされている。菌類と原生生物については、2006年現在4種が保全状況を評価されているが、低危険種にカテゴライズされた種はない。なお、2008年のIUCNレッドリストにおいては、更に多い17675の分類群(評価が行われた分類群の39%)が低危険種に分類されている。スズメ、カワラバト、ハツカネズミなど身近な種が低危険種と評価されているほかに、ヒトもこのカテゴリに該当する[4]。
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