伊勢物語
日本の平安時代の歌物語 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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『伊勢物語』(いせ ものがたり)とは、平安時代に成立した日本の歌物語[2][3][4][5][6][7][8]。全1巻。平安時代初期に実在した貴族である在原業平を思わせる男を主人公とした和歌にまつわる短編歌物語集で[6]、主人公の恋愛を中心とする一代記的物語でもある[3][5]。主人公の名は明記されず、多くが「むかし、男(ありけり)」の冒頭句を持つ[2]ことでも知られる。作者不詳。平安時代のうちの具体的な成立年代も不詳で、初期、西暦900年前後[8]、前期[4][7][8]、(現在のような形になったのが)中期[3][5][6]などの説がある。名称については後述する。
『伊勢物語』は、『竹取物語』と並ぶ創成期の仮名文学の代表作で[5]、また現存する日本の歌物語中最古の作品であり[8]、後世への影響力の大きさでは同じ歌物語の『大和物語』を上回り[4]、『源氏物語』と双璧をなすとも言われる[4]。