二酸化炭素
化学式CO₂で表される酸素と炭素の化合物 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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二酸化炭素(にさんかたんそ、英: carbon dioxide)は、炭素の酸化物の一つで、化学式が と表される無機化合物である。化学式から「シーオーツー」とも呼ばれる。地球温暖化対策の文脈などで、「カーボンフリー[2]」「カーボンニュートラル」など「カーボン」が使われることがあるが、これは二酸化炭素由来の炭素を意味する[3]。
概要 二酸化炭素, 識別情報 ...
二酸化炭素 | |
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二酸化炭素 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 124-38-9 |
EC番号 | 204-696-9 |
E番号 | E290 (防腐剤) |
KEGG | D00004 |
RTECS番号 | FF6400000 |
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特性 | |
化学式 | CO2 |
モル質量 | 44.01 g mol−1 |
外観 | 無色気体 |
密度 | 1.562 g/cm3(固体、1 atm, −78.5 °C) 0.770 g/cm3(液体, 56 atm, 20 °C) 0.001977 g/cm3(気体, 1 atm, 0 °C) |
融点 | |
沸点 | |
水への溶解度 | 0.145 g/100cm3 (25 °C, 100 kPa) |
酸解離定数 pKa | 6.35 |
構造 | |
結晶構造 | 立方晶系(ドライアイス) |
分子の形 | 直線型 |
双極子モーメント | 0 D |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−393.509 kJ mol−1 |
標準モルエントロピー S |
213.74 J mol−1K−1 |
標準定圧モル比熱, Cp |
37.11 J mol−1K−1 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | ICSC 0021 |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 二硫化炭素 |
その他の陽イオン | 二酸化ケイ素 二酸化ゲルマニウム 二酸化スズ 二酸化鉛 |
関連する化合物 | 一酸化炭素 炭酸 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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二酸化炭素は温室効果を持ち、地球の気温を保つのに必要な温室効果ガスの一つである。しかし、濃度の上昇は地球温暖化の原因となる[4][5]。
地球大気中の二酸化炭素をはじめ地球上で最も代表的な炭素の酸化物であり、炭素単体や有機化合物の燃焼によって容易に生じる。気体は炭酸ガス、固体はドライアイス、液体は液体二酸化炭素、水溶液は炭酸や炭酸水と呼ばれる。また、金星、火星は大気の主成分が二酸化炭素であることが知られている。
多方面の産業で幅広く使われている(後述)。日本では高圧ガス保安法容器保安規則第十条により、二酸化炭素(液化炭酸ガス)の容器(ボンベ)の色は緑色と定められている。 温室効果ガスの排出量を示すための換算指標でもあり、メタンや亜酸化窒素(一酸化二窒素)、フロンガスなどが変換される。日本では、2014年度で13.6億トンが総排出量として算出された[6]。