二硫黄
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二硫黄(Disulfur)は、S2という分子式を持つ[1]二原子分子である。酸素分子のアナログであるが、室温ではほとんど生じない。紫色の気体で、硫黄を720℃以上で加熱することで生成し、530℃、1mmHgの低圧下で、99%は蒸気として存在する。
概要 二硫黄, 識別情報 ...
二硫黄 | |
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Disulfur | |
別称 Diatomic sulfur Sulfur | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 23550-45-0 |
PubChem | 5460602 |
ChemSpider | 4574100 |
ChEBI | |
Gmelin参照 | 753 |
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特性 | |
化学式 | S2 |
モル質量 | 64.13 g mol−1 |
精密質量 | 63.944141380 g mol-1 |
双極子モーメント | 0 D |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
128.60 kJ mol-1 |
標準モルエントロピー S |
228.17 kJ K-1 mol-1 |
標準定圧モル比熱, Cp |
32.51 kJ K-1 mol-1 |
関連する物質 | |
関連物質 | 酸素 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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二硫黄は、二酸化硫黄がほとんどを占めるイオの大気に微量成分の1つとして含まれる[2]。二原子分子は、炭素、酸素、窒素、フッ素を含むことが多いが、これより重い元素の場合は、高温下でのみ安定である。