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下腸間膜動脈(かちょうかんまくどうみゃく、英語: inferior mesenteric artery、しばしばIMAと略される)は、腹大動脈の3番目の主要な分枝である。腰椎3(L3)から生じ、遠位横行結腸から肛門管の上部まで大腸に供給する。IMAが供給する領域は、下行結腸、S状結腸および直腸の一部である[1]。
分布の領域は近接して中結腸動脈と重なり(watershedを形成する)、よって上腸間膜動脈(SMA)と重なる。SMAとIMAは結腸辺縁動脈(Drummond動脈)とリオラン弓(Riolan's arcade, "meandering artery"(蛇行動脈)とも呼ばれ、左結腸動脈と中結腸動脈の間の動脈接続)で吻合する。IMAの分布領域は、胚における後腸とほぼ等しい[1][2]。
下腸間膜動脈は、腎動脈の分枝点より下、大動脈分岐部(総腸骨動脈に向かう)より3-4cm上の腰椎3(L3)の高さで腹大動脈の前面から分枝する[3]。
その経路に沿って、IMAには次の分枝がある[1][2][3]。
分枝 | 注 |
左結腸動脈 | 下行結腸に供給する |
S状結腸動脈 | 最も上にあり「上S状結腸動脈」と呼ばれる |
上直腸動脈 | 事実上、IMAの終枝(他の全ての分枝の後、IMAが続いたもの) |
これら全ての動脈分枝はアーケードにさらに分かれ、一定間隔で結腸に供給される。
IMAおよび/またその枝は左半結腸切除術のためには切除する必要がある[4]。
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