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三美神とメルクリウス
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『三美神とメルクリウス』(さんびしんとメルクリウス、伊: Tre Grazie e Mercurio, 英: Mercury and the Graces)は、イタリア、ルネサンス期のヴェネツィア派の巨匠ティントレットが1576年ごろに制作した油彩の絵画。ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿のために制作された4点の神話画ないし寓意画連作の1つである。主題はギリシア神話の三美神とヘルメス(ローマ神話のメルクリウス)によって表現されたヴェネツィアの寓意となっている。他の3作品は『ヴィーナスとアリアドネとバッカス』(Venere, Arianna e Bacco)、『マルスを退けるミネルヴァ』(Minerva scaccia Marte)、『ウルカヌスの鍛冶場』(Fucina di Vulcano)。ティントレットは円熟期から晩年にかけてドゥカーレ宮殿のために総数45点にもおよぶ作品を制作しており、現在も4作品ともにドゥカーレ宮殿に所蔵されている[1][2][3][4]。