一次エネルギー
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一次エネルギー(いちじエネルギー、PE)とは、自然界に存在するエネルギーで、人為的な変換プロセスを経ていないものである。これは、原燃料に含まれるエネルギーであり、システムへの入力として受け取った他の形態のエネルギーも含まれる。一次エネルギーには、枯渇性と再生可能なものがある。
2017年の世界の資源別発電量。総発電量は26 PWh[2]。
石炭 (38%)
天然ガス (23%)
水力 (16%)
原子力 (10%)
風力 (4%)
石油 (3%)
太陽 (2%)
バイオ燃料 (2%)
その他 (2%)
化石燃料を表すために一次エネルギーが使われる場合、燃料の内包エネルギー(英語版)は熱エネルギーとして利用可能であり、一般的には約70%が電気エネルギーや機械エネルギーへの変換で失われる。太陽エネルギーや風力エネルギーを電気に変換する場合も同様に60-80%の変換ロスがあるが、今日の国連のエネルギー統計条約では、風力や太陽から作られた電気をこれらのエネルギー源の一次エネルギーとして計上する。この計上方法の結果、風力や太陽エネルギーの寄与は化石エネルギー源に比べて低く報告され、風力や太陽の一次エネルギーの計上方法について国際的な議論が行われている[3]。
一次エネルギー供給量(TPES)は、生産・輸入の合計から輸出・貯蔵量の変化を差し引いたものである[4]。
一次エネルギーの概念は、エネルギー学と同様、エネルギー統計学の分野では、エネルギー収支の編集で使用されている。エネルギー学では、一次エネルギー源(PES)とは、人間社会で使用されるエネルギーキャリアを供給するためにエネルギー部門が必要とするエネルギー形態を指す[5]。
二次エネルギーとは、電気などのエネルギーキャリアのことである。これらは一次エネルギー源から変換されて生成される。
PEとTPESは、世界的なエネルギー供給(英語版)の文脈でより明確に定義されている。