ヴェネツィア・ジェノヴァ戦争
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ヴェネツィア・ジェノヴァ戦争は、1256年から1381年までの125年間に、ヴェネツィア共和国とジェノヴァ共和国およびそれぞれの同盟国の間で、地中海での覇権をめぐり断続的に行われた一連の戦争。実際に戦火を交えた時期は4回に分けられ、その合計は28年に過ぎないが、これに含まれていない時期にも互いの私掠船が略奪しあったり、小規模な衝突が発生したりという事が地中海全域で発生し続けた。
概要 ヴェネツィア・ジェノヴァ戦争, 交戦勢力 ...
ヴェネツィア・ジェノヴァ戦争 | |
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戦争:ヴェネツィア・ジェノヴァ戦争 | |
年月日: 第一次戦争 1256年 - 1270年 第二次戦争 1294年 - 1299年 ビザンツ・ヴェネツィア戦争 1296年 – 1302年 第三次戦争 1350年 - 1355年 第四次戦争 1377年 - 1381年 | |
場所:地中海 | |
結果:引き分け | |
交戦勢力 | |
ヴェネツィア共和国 | ジェノヴァ共和国
ビザンツ・ヴェネツィア戦争: |
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第一次戦争(1256年 - 1270年)ではヴェネツィアが優位に立ったが、ジェノヴァがビザンツ帝国や黒海に進出するのを阻止できなかった。第二次戦争(1294年 - 1299年)ではジェノヴァが戦闘では圧倒的な勝利を収めたが、ジェノヴァ内での内紛もあって対立の決着には至らなかった。第三次戦争(1350年 - 1355年)ではヴェネツィアがアラゴン王国と同盟し、両陣営の戦力が拮抗したが、一回の大敗北と内紛によりヴェネツィアの勢力が後退した。
第四次戦争(1377年 - 1381年)では、ヴェネツィアは一時ジェノヴァ連合軍によって本国を占領されかける危機に陥った。最終的には盛り返したヴェネツィアが勝ったものの、双方が甚大な損害を出した戦争は痛み分けに終わった。