ヴィーナスとアドニス、キューピッド (カラッチ)
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『ヴィーナスとアドニス、キューピッド』(西: Venus, Adonis y Cupido, 英: Venus, Adonis and Cupid)は、イタリアの巨匠アンニーバレ・カラッチが1590年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。1664年にスペインの王室コレクション(英語版)に入った[1][2]が、1827年には不謹慎とされた裸体画であったために王立サン・フェルナンド美術アカデミーの「保管室」に収蔵された[1]。作品は1965年に再発見され[3]、現在はマドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][3][4]。
概要 作者, 製作年 ...
スペイン語: Venus, Adonis y Cupido 英語: Venus, Adonis and Cupid | |
作者 | アンニーバレ・カラッチ |
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製作年 | 1590年ごろ |
種類 | キャンバス上に油彩 |
寸法 | 212 cm × 268 cm (83 in × 106 in) |
所蔵 | プラド美術館、マドリード |
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アンニーバレは17世紀イタリアバロック(英語版)絵画の最もよく知られた画家の1人で、1560年にボローニャで生まれ、1609年にローマで死去した。アンニーバレと兄のアゴスティーノ、従兄弟のルドヴィコの3人は「アカデミア・デッリ・インカンミナーティ(英語版)」と呼ばれた美術アカデミーを創設し[5]、ボローニャ派絵画の発展の先駆けとなった[6]。 アンニーバレとカラヴァッジョは17世紀の最も影響力のある画家のうちに数えられ、彼らの独自の芸術様式で絵画をマニエリスムからバロックへと移行させた。