クトゥルフ神話の土地では、クトゥルフ神話に登場する土地について記載する。
ドリームランドの地理については、ドリームランド (クトゥルフ神話)を別途参照。地球外の星々については、クトゥルフ神話の星々を別途参照。
実在の土地には●をつける。クトゥルフ神話初期の作品は、作家たちが生きた1920年代から1930年代のアメリカ東部、ニューイングランド地方を舞台としたものが、比較的多い。
た行
- ダニッチ(ダンウィッチ) Dunwich
- アメリカ合衆国マサチューセッツ州の村。
- ツァン高原 Tsang
- 中央アジアの高原。チベットのツァン地方を指すのかもしれない。
- “悍ましい黄色の異様なものども”“無貌の守護者”と呼ばれた神官たちが、旧支配者“ツァンの象神”チャウグナル・ファウグン像を祀る。
- 神官ザントゥー(ムー大陸の邪神イソグサの神官)の墓がある。
- 主な登場作品:『恐怖の山』[29]
- ティームドラ Theem'hdra
- 始原の大陸と称される。太古に存在した大陸。独自のファンタジー生態系と神々の信仰が存在する。ナイトゴーントなどはこの世界からドリームランドに移住してきた。
- 創造者はブライアン・ラムレイで、シリーズが存在するが未訳。
や行
- 夜刀浦市(やとうら し)
- 千葉県海底郡の地方都市。近隣には赤牟町(=アーカム)、王港町(=キングスポート)といった土地がある。
- 朝松健が創造し、クトゥルフ神話アンソロジー『秘神』の共通舞台として用いられた[40]。赤牟や王港は、もともと蔭洲升に関連して作られた地名で、後から夜刀浦に結び付けられた。邪神ヨス=トラゴンと関わりがある。
- 「Role&Roll」20号収録の『夜刀浦綺譚』は作者監修付の資料集である[41]。
【凡例】
- 全集:創元推理文庫『ラヴクラフト全集』、全7巻+別巻上下
- クト:青心社文庫『暗黒神話大系クトゥルー』、全13巻
- 真ク:国書刊行会『真ク・リトル・リトル神話大系』、全10巻
- 新ク:国書刊行会『新編真ク・リトル・リトル神話大系』、全7巻
- 新潮:新潮文庫『クトゥルー神話傑作選』、2020年既刊2巻
注釈
またラヴクラフトの『墳丘の怪』ではレムリアでクトゥルフ、イグ、シュブ=ニグラスが崇拝された。重複と差異があり、ムーとレムリアを同一視する根拠の一つになっている。
出典
創元推理文庫『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』【解説】406、408ページ。
創元推理文庫『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』【解説】414-416ページ。
ナイトランド叢書『魔術師の帝国3 アヴェロワーニュ篇』編者あとがき、308ページ。
クト8『潜伏するもの』、真ク1&新ク2『羅睺星魔洞』オーガスト・ダーレス&マーク・スコラ―
Lovecraft, H.P. (2018). H.P. Lovecraft Selected Stories. London: William Collins. p. 117. ISBN 9780008284954
全集5『魔宴』、クト4『魔宴』、新潮2『祝祭』ラヴクラフト
クト12『墳丘の怪』、真ク10&新ク1『俘囚の塚』ラヴクラフト&ゼリア・ビショップ
真ク10&新ク2『足のない男』ドナルド・ワンドレイ
学習研究社『文学における超自然の恐怖』ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
創元推理文庫『秘神界現代編』、創土社『C市からの呼び声』
クト11『恐怖の山』、真ク4&新ク1『夜歩く石像』フランク・ベルナップ・ロング
Harms, Daniel (2008). The Cthulhu Mythos Encyclopedia. Elder Signs Press. p. 245
青心社「ラヴクラフトの世界」『裏道』ロバート・M・プライス