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2017年のアメリカ映画 ウィキペディアから
『ワンダーウーマン』(原題: Wonder Woman)は、DCコミックスの同名のスーパーヒーローをベースとする、2017年公開のスーパーヒーロー映画。監督はパティ・ジェンキンス、脚本はアラン・ハインバーグで、ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライトらが出演する。「DCエクステンデッド・ユニバース」の4作目で、「ワンダーウーマン」シリーズの1作目。
ワンダーウーマン | |
---|---|
Wonder Woman | |
監督 | パティ・ジェンキンス |
脚本 | アラン・ハインバーグ |
原案 |
ザック・スナイダー アラン・ハインバーグ ジェイソン・フュークス |
原作 | DCコミックス |
製作 |
チャールズ・ローヴェン デボラ・スナイダー ザック・スナイダー リチャード・サックル |
製作総指揮 |
スティーヴン・ジョーンズ ジェフ・ジョンズ ジョン・バーグ ウェスリー・カラー レベッカ・スティール・ローヴェン |
出演者 |
ガル・ガドット クリス・パイン ロビン・ライト ダニー・ヒューストン デヴィッド・シューリス コニー・ニールセン エレナ・アナヤ |
音楽 | ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ |
撮影 | マシュー・ジェンセン |
編集 | マーティン・ウォルシュ |
製作会社 |
DCフィルムズ ラットパック・エンターテインメント アトラス・エンターテインメント クルエル・アンド・アンユージュアル・フィルムズ テンセント・ピクチャーズ ワンダ・メディア |
配給 | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
公開 |
2017年5月15日(プレミア) 2017年6月2日 2017年8月25日 |
上映時間 | 141分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 中国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $149,000,000[2] |
興行収入 |
$821,847,012[2] 410,501,584[2] 13.4億円[3] |
前作 |
DCEU スーサイド・スクワッド |
次作 |
DCEU ジャスティス・リーグ ワンダーウーマン ワンダーウーマン 1984 |
映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で初登場したワンダーウーマンの第一次世界大戦中の活躍を描く[4]。
当初監督はミシェル・マクラーレンが予定されていたが「創作上の意見の相違」により降板し、パティ・ジェンキンスが選ばれた。この結果、アメリカン・コミック原作の映画としては、初めて女性が監督を務めることとなった[5]。
世界各国で高く評価され、初週の興行収入は1億50万ドル(約111億円)、累計でも全米とそれ以外の上映国で各4億ドル以上となる大ヒットとなった。女性監督作品および女性が主役のアクション映画として初週・累計収入ともに歴代1位となった[5][6][7]。
主演ガル・ガドット、監督パティ・ジェンキンスが続投する続編の製作が発表され[8]『ワンダーウーマン1984』として公開された。
女性だけが住む島、セミッシラで育ったアマゾン族の王女ダイアナは、幼い頃から戦士になることを夢見ていた。母親であるヒッポリタ女王はダイアナの身を案じ、戦い方を学ぶことを禁止していたが、ヒッポリタの妹で史上最強の将軍と呼ばれたアンティオペの説得もあり、誰よりも過酷な修行を繰り返し、アンティオペに勝るとも劣らない強さを得る。
ある日、成長したダイアナは偶然「外の世界」から舞い込み、海岸で墜落事故を起こしたスティーブ・トレバーを救出する。真実の投げ縄を使って彼からドクター・ポイズンがマスタードガスの新兵器を開発していることを聞き出し、ダイアナは「外の世界」の悲惨さにショックを受ける。戦いを引き起こす首謀者・ルーデンドルフ総監こそが戦いの神アレスと確信したダイアナは、トレバーとともに「外の世界」へ旅立ち、戦争の早期終結のためロンドンへ向かう。
ダイアナは「外の世界」の異文化に戸惑いながらも、スティーブが集めた仲間の力を借りつつ、戦場の最前線や要人の祝賀会へ赴いてルーデンドルフを探し、ついに倒すことに成功する。しかしその後も戦争は終結せず、それが世界に平和をもたらす唯一の方法だと信じていたダイアナは、現実に打ちのめされてしまう。その時パトリック卿に成り代わっていたアレスがダイアナの前に姿を現し、「戦争こそ人間の本性だ」とその愚かさを説き、協力して人間を一掃し世界を再創造するよう迫る。人間の「悪」に失望していたダイアナはその言葉に籠絡されかけるが、トレバーとの会話を思い出し、人間の「善」の部分を思い直す。人間の愚かさを受け入れ、与えられた力を守るために使う決心をしたダイアナは、真の力を解放してアレスとの戦いに決着をつける。やがてロンドンで休戦協定が締結され、戦争は終わりを迎えた。
それから時は流れ、現代のダイアナは、ブルース・ウェインから送られた当時の写真を眺めながらトレバーとの約束を再確認する。
『ワンダーウーマン』は専門家や各メディアから多くの賞賛を得た。
と評価し[21]、「Rotten Tomatoes」では93%の高評価となった[22]。
難点として第三幕の戦闘シーン、上映時間の長さ、悪役のパンチの弱さが挙げられている[21]。また、ジェームズ・キャメロンによる「男性優位のハリウッドが昔からしてきたことを再びやっているだけ」「映画業界は自画自賛しすぎで、ワンダーウーマンは物としてみなされる女性を象徴しており、ハリウッドにとっては『後退』を意味する」との発言した。これに対して、パティ・ジェンキンス監督は「ワンダーウーマンが全世界の女性にとってどういう存在であるのか、何を象徴しているのかをジェームズ・キャメロンが理解できないというのは、驚くべきことではありません。彼は素晴らしい映画制作者ですが、女性ではないのですから。誰でも強い人間は素晴らしいです。彼が私の作品の「モンスター」や、問題を抱えている強い女性の描き方を賞賛してくれたことは、とても感謝しています。ですが、女性が強くあるためには常に頑強で、タフで、問題を抱えていなければならず、多面性を持つことが許されず、魅力的で慈愛にあふれているからという理由で女性にとっての象徴になれないのだとしたら、我々は大して進歩しているとは言えないのではないでしょうか。男性キャラクターと同じように、人間は何にだってなれますし、そうあるべきだと私は信じています。パワフルな人間に正しいタイプも間違ったタイプもないのです。そして、本作をヒットさせてくれた大勢の観客の皆さんには、自分にとっての“進歩の象徴”を選び、評価する自由があるはずです。」とコメントした[23]。
レバノンでは2014年にガル・ガドットが自身のFacebookに投稿した文章[24]が、イスラエル軍を称賛しハマスを批判する内容であると問題視した人々によって上映のボイコット運動が起き、運動の影響を受けてレバノンの政府当局は2017年5月31日に本作の上映を禁止する通達を出したと報じられた[25][26]。レバノンでは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が公開されたときにも同様の運動が起きたが、公開中止に至ることはなかった。
チュニジアではイスラエル出身のガル・ガドットが「ワンダーウーマン」という名のキャラクターを演じることはシオニズムであると訴える運動が発生し、本作の劇場公開が延期されることとなった[27]。また、理由は明かされていないものの2017年の外交危機によって国交断絶されているカタールの2つの映画館が本作の公開を取りやめている[28]。
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