ローズウッド (クスノキ科)
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ローズウッド(Rosewood、学名:Aniba rosaeodora)は、南米に自生するクスノキ科の樹木である。別名にパウローサ[2]あるいはパウロサ(ブラジルポルトガル語: pau rosa)があるが、この呼称はマメ科で木材として利用されるパオロザ Bobgunnia fistuloides(シノニム: Swartzia fistuloides)や Bobgunnia madagascariensis(シノニム: Swartzia madagascariensis)にも用いられる[3]。フランス語名であるボアドローズ (Bois de Rose) で呼ばれることも多い。心材のチップを水蒸気蒸留することにより精油を得ることができ、甘く、ややウッディでフローラルスパイシーな香りがする。これが香料やアロマテラピーに利用されていた。(精油は伝統的に香料として利用され、医療における用法はないため、アロマテラピーでいわれる効能が何に由来するかは不明である。)ローズウッドの学名は Aniba rosaeodora Ducke とされることが多いが、実際には単一種の植物ではなく、数種類の樹木を指しているとする分類もある。
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概要 ローズウッド, 保全状況評価 ...
ローズウッド | ||||||||||||||||||||||||
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Aniba rosaeodora | ||||||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) ![]() | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Aniba rosaeodora Ducke | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Aniba duckei Kosterm. | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Rosewood |
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なお、紫檀などのマメ科ツルサイカチ属もローズウッドと呼ばれるが、精油を得る用途には用いない。
現在は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)、通称ワシントン条約の規制の対象となる植物(附属書Ⅱ)のリストに記載されており[4]、輸出入には、輸出国の政府が発行する許可書が必要となる[5]。