ロシアによるムィコラーイウ州占領
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ロシアによるムィコラーイウ州占領(ロシアによるムィコラーイウしゅうせんりょう)は、ロシアのウクライナ侵攻中のウクライナ南部攻勢の一環として2022年2月26日に始まった、ロシア軍による継続中のウクライナのムィコラーイウ州の軍事占領である。 ロシアが設置した占領体制は「ニコラエフ軍民行政府」と呼ばれた[注釈 5]。
ロシアによるムィコラーイウ州占領 | |
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被占領国 | ウクライナ |
占領国 | ロシア |
ロシアが設置した占領体制 | 二コラエフ軍民行政府[注釈 1] (??? – 2022年9月30日) |
一部[注釈 2]は、係争中のロシアの州の一部である | ヘルソン州[注釈 3] (2022年9月30日~2022年11月10日) |
一部をロシアが領有権を主張しているが、大部分[注釈 4]は支配されていない | ヘルソン州[注釈 3] (2022年11月10日~現在) |
ウクライナ南部攻勢 | 2022年2月26日 |
ロシアによる併合 (ヘルソンの軍民行政府に編入) | 2022年9月30日[1] |
ウクライナの南部反攻 | 2022年11月10日 |
行政の中心地 | スニフリフカ (11月10日まで) |
最大の集落 |
スニフリフカ (11月10日まで) オレクサンドリフカ (11月10~11日) ヴァシリウカ (11月11日以降) |
政府 | |
• 軍民行政府長官 | ユリ―・バルバショフ |
ロシアは当初、ムィコラーイウ州全体を占領して併合することを意図していたが、この目的は侵攻の初期に失敗した。 ロシア軍は、2022年2月から4月にかけて同市を攻撃したが、州都のムィコラーイウを攻略することはできなかった(ムィコラーイウの戦い)。ロシア軍は同州の南東の領土を何とか占領し、2022年3月にボズネセンスクまで到達した後(ボズネセンスクの戦い)、ヘルソン州と州境を接する最南東に撤退した。
2022年9月30日、ロシアはヘルソン州を併合したと宣言し(ロシアによるウクライナ4州の併合宣言)、スニフリフカ市を含む「スニフリフカ・ラヨン(地区)」(バシュタンカ・ラヨンとの合併により2020年に廃止されたウクライナの地区)の人々がヘルソン州加入に投票したと主張した[1]。一方、ロシアはまた、キンブルン半島(ムィコラーイウ州の半飛び地)の外側部分をヘルソン州に併合した (半島の内側部分は、ウクライナの法律によればヘルソン州の一部である)。
2022年11月10~11日、ウクライナ軍は、ウクライナ南部反攻の一環として、スニフリフカ[2][3]とその周辺地域[4][5]を解放し、南部反攻では、ヘルソン市を含むヘルソン州西部の広大な領土も解放された(ヘルソンの解放)。2022年11月12日時点で、ロシア軍は、極南のキンブルン半島の外側部分(伝えられるところではウクライナ軍がすでに進軍している)を除いて、ほぼ完全にムィコラーイウ州から追い払われている[6]。
2022年11月11日時点で、ロシアはスニフリフカとその周辺地域の支配権を完全に失ったにもかかわらず、依然としてこれらの地域におけるロシアの主権を主張し続けている。