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ロシアによるヘルソン州占領
2022年ロシアのウクライナ侵攻でウクライナのヘルソン州を実効支配しているロシア軍主導の統治機関 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ロシアによるヘルソン州占領(ロシアによるヘルソンしゅうせんりょう)は、ロシアのウクライナ侵攻中のウクライナ南部攻勢の一環として2022年3月2日に始まり、現在も続いているロシア軍によるウクライナのヘルソン州の軍事占領である。
ヘルソン州 Херсонська область | |||
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被占領国 | ウクライナ | ||
占領国 | ロシア | ||
ロシアが設置した占領体制 | ヘルソン軍民行政府[注釈 3] (2022年4月28日[1]~9月30日 ) | ||
係争中のロシアの州 | ヘルソン州[注釈 4] (2022年~現在) | ||
ヘルソンの戦い | 2022年3月2日 | ||
ロシアによる併合 | 2022年9月30日 | ||
ヘルソン反攻 (ヘルソンの解放) | 2022年11月10~11日 | ||
行政の中心地[注釈 5] |
ヘルソン (2022年3月2日~2022年11月9日) ヘニチェスク (11月9日~現在) | ||
最大の集落 |
ヘルソン (2022年11月11日まで) ノヴァ・カホウカ (2022年11月11日以降) | ||
政府 | |||
• 軍司令官 | ビクトル・ベドリク[2] | ||
• 軍民行政府長官 | ヴォロディーミル・サルド(ロシア語版、英語版)[3] (ヴォロディーミル・サルド・ブロック) | ||
• 軍民行政府議長 | アンドレイ・アレクセンコ(ロシア語版) | ||
• 軍民行政府副議長 |
Vitaliy Buliuk (我らの大地) エカテリーナ・グバレワ (新ロシア党) イーゴル・セメンチェフ (ヴォロディーミル・サルド・ブロック) Aslan Arsanukaev セルゲイ・チェレフコ | ||
ウェブサイト |
khogov |
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ロシアが設置した占領体制は、最初は「ヘルソン軍民行政府(ロシア語版)[注釈 3]」と呼ばれ、ロシアによる併合後は「ヘルソン州[注釈 4]」と呼ばれた。
2022年3月2日、ロシアは、ヘルソン州の州都であることから政治的に重要なヘルソン市を占領し[4]、同州の残りの地域の大半も、侵攻初期にロシア軍の手に落ちた。2023年2月時点で、ヘルソンは2022年の侵攻でロシアが制圧した唯一の州都である(ドネツクとルハーンシク市は、2014年以来、ロシアが支援する分離主義勢力に支配されている)。2022年8月29日から11月11日まで、ヘルソン州、特にヘルソン市周辺地域は、2022年ウクライナのヘルソン反攻の中心であった[5]。
2022年5月、ロシアはヘルソン州を併合する意向を宣言した[6]。2022年9月、州内のロシア軍は、併合を支持する争点となっている住民投票を実施した[7][8]。2022年9月30日、ロシアは当時支配していなかったヘルソン州の一部を含め、ヘルソン州を併合したと宣言した[注釈 6][9]。同日、ロシアは、当時支配していたムィコラーイウ州の2つの小さな地域、スニフリフカ市とその周辺、およびキンブルン半島の外側部分がヘルソンに併合されたと宣言した[10]。2022年10 月12日、ロシアが「住民投票」だとする活動やその後の併合の試みについて国際法に違反し無効だと非難し、各国に対して領土のいかなる変更も認めないよう求め、ロシアに対して一連の決定を撤回し軍を撤退させるよう求める決議案が国連総会で採択された[11]。
2022年10月19日、ロシアの行政機関は避難の一環として、ヘルソン市からドニエプル川の左岸に移動した[12]。ヘルソンの戦い終結から9か月後の2022年11月3日、ロシア軍は市の管理棟からロシア国旗を撤去し、まだ市に住んでいる人々に川を渡って南岸に行くように勧告した[13]。2022年11月9日、ロシアはヘルソン市から撤退し[14]、2022年11月11日にヘルソンが解放された(ヘルソンの解放)。 ヘルソン州西部からの撤退中の2022年11月10日、ロシアは、ムィコラーイウ州のスニフリフカ[15][16]とその周辺地域[17][18]からも撤退した。
ヘルソンの失陥後、ロシア占領軍の現在の行政の中心地はヘニチェスクになった[19]。ロシアはヘルソン州の残りの地域に対する主張を続けている[20][21]。