レモン対カーツマン事件
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レモン対カーツマン事件(レモンたいカーツマン事件、英:Lemon v. Kurtzman[1])は、1971年にアメリカ合衆国最高裁判所で下された州の公共教育監督官が非公共学校(その大半はカトリック系)の教師の給与、教科書および教材を支給することを認めた1968年ペンシルベニア州「非公共小学校および中学校法」[2](通称:給与補助法[3] )について、アメリカ合衆国憲法修正第1条の国教条項に違背しているとした判決である。この判決は連邦第一地区控訴裁判所の州予算で非公共小学校の給与を15%補充することを定めたロードアイランド州給与補充法を無効にした判決も支持した。この場合もペンシルベニア州と同様、州予算の大半はカトリック系学校で使われていた。
概要 レモン対カーツマン事件, 1971年6月28日 ...
レモン対カーツマン事件 | |
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1971年6月28日 | |
事件名: | Alton J. Lemon, et al. v. David H. Kurtzman, Superintendent of Public Instruction of Pennsylvania, et al.; John R. Earley, et al. v. John DiCenso, et al.; William P. Robinson, Jr. v. John DiCenso, et al. |
判例集: |
403 U.S. 602 91 S. Ct. 2105; 29 L. Ed. 2d 745; 1971 U.S. LEXIS 19 |
裁判要旨 | |
アメリカ合衆国憲法修正第1条の国教条項によって合憲と考えられる法について、法は正当な宗教的ではない目的を持たねばならず、宗教を助長するあるいは抑制する主たる効果を持ってはならず、政府と宗教の過剰な結び付きを作ることになってはならない。 | |
裁判官 | |
首席判事: | ウォーレン・E・バーガー |
陪席判事: | ヒューゴ・ブラック、ウィリアム・O・ダグラス、ジョン・M・ハーラン3世、ウィリアム・J・ブレナン・ジュニア、ポッター・スチュワート、バイロン・ホワイト、サーグッド・マーシャル、ハリー・ブラックマン |
意見 | |
多数意見 |
バーガー 賛同者:ブラック、ダグラス、ハーラン、スチュワート、マーシャル、ブラックマン |
少数意見 | ブレナン、ホワイト |
参照法条 | |
アメリカ合衆国憲法修正第1条 |
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