レミフェンタニル
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レミフェンタニル(Remifentanil)は、強力な超短時間作用性合成オピオイド鎮痛薬である。アルチバという商品名で販売されており、後発医薬品もある。効能・効果は「全身麻酔の導入および維持における鎮痛」である。強力な鎮痛作用を持つが、単独では鎮静作用が弱く不確実なために他の全身麻酔薬の併用が必須である[1]。臨床使用されるオピオイドの中では最も作用時間が短く、術後残存による覚醒遅延のリスクが低い。発売時期が近い短時間作用性非脱分極性筋弛緩薬ロクロニウムと共に、麻酔臨床を一変させた薬剤の1つである。一方、作用時間が短すぎるために、術後鎮痛がレミフェンタニル登場後の麻酔科臨床上の課題となった[2]。
概要 IUPAC命名法による物質名, 臨床データ ...
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | アルチバ(Ultiva) |
Drugs.com | monograph |
胎児危険度分類 | |
法的規制 |
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投与経路 | 静脈内投与 |
薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 用法が静脈内注射のみであり、該当しない。 |
血漿タンパク結合 | 70%が血漿中のタンパクに結合する。 |
代謝 | 血漿又は組織中の非特異的エステラーゼによって分解される。 |
半減期 | 1-20分 |
識別 | |
CAS番号 | 132875-61-7 |
ATCコード | N01AH06 (WHO) |
PubChem | CID: 60815 |
IUPHAR/BPS | 7292 |
DrugBank | DB00899 |
ChemSpider | 54803 |
UNII | P10582JYYK |
KEGG | D08473 |
ChEBI | CHEBI:8802 |
ChEMBL | CHEMBL1005 |
別名 | methyl 1-(2-methoxycarbonylethyl)-4-(phenyl-propanoyl-amino)-piperidine-4-carboxylate |
化学的データ | |
化学式 | C20H28N2O5 |
分子量 | 376.45 g·mol−1 |
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物理的データ | |
融点 | 5 °C (41 °F) |
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レミフェンタニルは処置時の鎮静・鎮痛(日本では適応外)や、他の薬剤と組み合わせて集中治療室における人工呼吸中患者の鎮静、鎮痛にも使用される。レミフェンタニルと様々な鎮静薬や揮発性麻酔薬との相乗作用により、高用量オピオイド・低用量鎮静薬麻酔が可能になった。