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レドニツェとヴァルチツェの文化的景観(レドニツェとヴァルチツェのぶんかてきけいかん)は、チェコのモラヴィア地方南部、レドニツェからヴァルチツェにかけてのレドニツェ=ヴァルチツェ地区(チェコ語: Lednicko-valtický areál)の文化的景観に対する、ユネスコの世界遺産としての呼称である。1996年に登録。面積283.09 km2。
ネオゴシック様式のレドニツェ城とバロック様式のヴァルチツェ城を軸とする風景式庭園の整備は17世紀から19世紀にかけて行われた。[1] リヒテンシュタイン家は13世紀半ばにレドニツェを、14世紀末までにヴァルチツェをその領地として城を建設していたが、同家のカール1世がヴァルチツェ城を居城と定め、レドニツェ城は夏の離宮となった。
2つの城の間には1715年より道が造られ[2]、19世紀はじめには、ヨハン・ヨーゼフ1世がイギリス式庭園を建設した。広大な庭園内には、近郊のフロホヴェツ(Hlohovec)村やラムサール条約により保護されているレドニツェ池群(Lednické rybníky)[3][4]などが含まれる。一帯の大部分はマツ林が覆い、一部はディイェ川の河辺林およびヨシ原、塩性湿地となっている。園内にはさまざまな建築様式からなる大小の建造物も点在し、それらはしばしば狩猟小屋として用いられた[5]。
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
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