ルリオーストラリアムシクイ
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ルリオーストラリアムシクイ(Malurus cyaneus)はスズメ目オーストラリアムシクイ科の鳥類で、オーストラリア南東部で普通に観察される鳥である。オーストラリアの固有種。留鳥であり、なわばりを持ち、性的二型の程度が非常に高い。オスの繁殖羽は鮮やかな青色の冠羽、耳羽、片羽および尾羽をしており、顔は黒色で、のどは黒色もしくは濃紺色である。繁殖しないオス、メス、幼鳥は灰褐色である。このことは、すべての鈍い色の羽毛はメスであると受け取られ、そしてこの種が一夫多妻制であるという印象をすぐに与えるのである。2つの亜種が記録されている。より大きく濃い色のタスマニア亜種M. c. cyaneus、およびより小さく淡い色をした大陸亜種M. c. cyanochlamysである。
概要 ルリオーストラリアムシクイ, 保全状況評価 ...
ルリオーストラリアムシクイ | |||||||||||||||||||||||||||
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オス(左)とメス(右) | |||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[1] | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Malurus cyaneus Ellis, 1782 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ルリオーストラリアムシクイ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Superb Fairy-wren,Superb Blue-wren,Blue Wren | |||||||||||||||||||||||||||
亜種 | |||||||||||||||||||||||||||
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ルリオーストラリアムシクイの分布図 M. c. cyanochlamys; M. c. cyaneus |
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他のオーストラリアムシクイと同様に、ルリオーストラリアムシクイはいくつかの特徴的な行動の特性で注目すべき種である。この種は社会的な一夫一婦制であるが、一方で浮気性である。つまり彼らは、1羽のオスと1羽のメスでつがいを形成するが、お互いに他の個体と交尾を行い、そのような組み合わせから若鳥をくみ上げる手伝いさえするのである。オスは黄色の花びらを引き抜き、それをメスへ求愛行動の一つとして、見せる。
ルリオーストラリアムシクイは、まばらな灌木地や、適度な密度の森林地帯、草原地帯、ヒースや家の庭など隠れ場所となる密集した下層植生がある地域であれば、観察することができる。都会にもよく適応し、シドニーやキャンベラ、メルボルンの郊外でも普通に生息している。ルリオーストラリアムシクイは主に昆虫を食べ、補助食として種子も採食する。