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ラルドは豚の背脂を塩漬けまたは燻製にしたもの。脂身そのものもさす。 ウィキペディアから
ラルド(イタリア語: lardo)は豚の脂肪をさすイタリア語。また、豚の背脂を塩漬けまたは燻製にしたものもさすが[1]、本項ではこの部位およびこれを用いた加工食品について主に記載する。フランスではラール(フランス語: lard)といい、これも背脂に限定しない場合もある[2]。
脂肪に水を加え、加熱してから漉したもの[3]についてはラードの項を参照。なお、日本においては「ラルドはラードのイタリア語読み」と紹介されることがあるが[4][5]、本項で扱うラルドはあくまでもラルド(lardo)であり、ラード(英語: lard イタリア語では struttoという[3])とは明確に別のものである[5]。
語源はラテン語の lardum [6]。古代からギリシア、ローマでは食用に用いられた[7]。21世紀現在でも利用されている食材であり、例えばイタリア北部で生産が続けられているラルド・ディ・コロンナータはラルドの塩漬けであるが、2000年以上前のギリシャ人によって考案されたと言われている[8]。
この食材は豚の背の部分のうち、脂肪とゼラチンを含んだ皮の、すぐ下(内側)に位置する[9]。フランス料理においてはこの部位のうち、背に近い部位は lard dur (かたいラール)、逆に内側のほうは lard fondant (溶けるラール。ラードの製造に用いる)と呼び区別する[6]。
冒頭に示したように塩漬けまたは燻製にする場合、保存が効くようになる[10]。これを薄くカットしてそのまま、またはパンにのせて食す[11]。
以下に示すような調理法においても使用される。
フランスではラルドン(フランス語: lardon)と呼ばれる、脂肪分の少ない赤身肉に差し込むために切り出したものもある(先述のラルデ針を使用する。背脂やベーコンの細切りをさす語)[13]。
銘柄のついたラルドの例を以下に示す。
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