ラトマノフ島
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ラトマノフ島(ロシア語: Остров Ратманова)はロシア連邦チュクチ自治管区のチュクチ行政区に属している島である。ビッグダイオミード島(英語: Big Diomede Island)、イマクリク島(イヌピアック語: Imaqłiq)ともいう。
ラトマノフ島はチュクチ半島デジニョフ岬の南東45キロメートル先、ロシア連邦領の最東端に位置する。
大小2島からなるダイオミード諸島のうちの大きな島がラトマノフ島であり、ユーラシア大陸とアメリカ大陸の間に位置するベーリング海峡に位置している。
近くを国際日付変更線が通ることから明日島(英語: Tomorrow Island)とも呼ばれている。
島東岸から3.9キロメートル東にはアメリカ合衆国領リトルダイオミード島があり、その間にはロシア連邦とアメリカ合衆国を分かつ国境線と国際日付変更線が島の1.3キロメートル東に走っている。
島は、溶岩が厚い氷河や氷床を突き抜けたときに形成される、島頂が平坦で、周囲が急峻な崖に囲まれているTuyaと言われる独特の形状をしており、島の面積は29km2である。
島の最高標高点は505mである。
第二次世界大戦から冷戦期にかけて、ラトマノフ島には軍の基地がおかれた。
第二次世界大戦の後、国境を越えた住民の接触を防ぐために、住民は強制的にラトマノフ島からロシア本土に移住させられた。
現在でもこの島には定住人口はなく、ロシア連邦の気象観測所とロシア国境軍の基地の島である。なお、ロシア・ビヨンドの報道によると、1989年以降米ロ双方の先住民に限り、ラトマノフ島とリトルダイオミード島間の国境をまたいだビザなし往来が認められているが、前述のとおりラトマノフ島には民間人の住民はおらずロシア国境軍と気象観測所要員が駐留するのみであり、この特例が活用されているかどうかは不明である[1]。
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