ラウラ・ディアンティの肖像
1520年代のティツィアーノ・ヴェチェッリオによる肖像画 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『ラウラ・ディアンティの肖像』(伊: Ritratto di Laura Dianti, 英: Portrait of Laura Dianti)は、イタリアのルネサンス期のヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオが1520年から1525年頃に制作した肖像画である。油彩。フェラーラ公爵アルフォンソ1世・デステの愛人であり、のちに結婚するラウラ・ディアンティ(イタリア語版)とアフリカ人の小姓を描いている。ラウラは青いドレスを着ており、彼女を見上げている小姓の右肩に左手を置いている[1]。この肖像画はおそらくアルフォンソ1世・デステの肖像画と関連づけられており[2]、公爵の死後、2人の結婚の正当性を争うために使われた点でも物議を醸している[1]。ラウラの肖像画は多くの所有者を遍歴し[2]、修復によりティツィアーノの署名が発見されるまで、多くの複製の1つであると考えられていた[3]。現在はクロイツリンゲン(英語版)のハインツ・キスターズ・コレクション(Heinz Kisters Collection)に所蔵されている[4][5]。