ヤブユム
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「歓喜天」とは異なります。 |
ヤブユム(チベット語: Yab-yum、逐語的には「父上-母上」)は、インド、ブータン、ネパール、チベットの仏教美術においてよく見られる、男性尊格が配偶者と性的に結合した状を描いたシンボルである。男女両尊[1]、父母仏[2]、男女合体尊[3]。歓喜仏とも呼ばれているが、名称や像容の似る歓喜天(聖天)としばしば混同される。
男性尊格が蓮華座にて座し、伴侶がその腿に腰かける座位の構図が一般的である。この交合の表現をもって空性の智慧(女性原理、自利)と慈悲の方便(男性原理、利他)との一致を体現した仏陀の境地=大楽を表している。