モンチェニージオ
コムーネ ウィキペディアから
コムーネ ウィキペディアから
モンチェニージオ(イタリア語: Moncenisio)は、イタリア共和国ピエモンテ州トリノ県にある、人口約30人の基礎自治体(コムーネ)。
モンチェニージオ Moncenisio | |
---|---|
行政 | |
国 | イタリア |
州 | ピエモンテ |
県/大都市 | トリノ |
CAP(郵便番号) | 10050 |
市外局番 | 0122 |
ISTATコード | 001157 |
識別コード | D553 |
分離集落 | |
隣接コムーネ | #隣接コムーネ参照 |
地震分類 | zona 3A (sismicità bassa) |
気候分類 | zona F, 4545 GG |
公式サイト | リンク |
人口 | |
人口 | 32 [1] 人 (2020-01-01) |
人口密度 | 8 人/km2 |
文化 | |
住民の呼称 | moncenisini o ferreresi |
守護聖人 |
聖ジョルジョ (San Giorgio) |
祝祭日 | 4月最終日曜日 |
地理 | |
座標 | 北緯45度12分 東経06度59分 |
標高 | 1461 (1175 - 1907) [2] m |
面積 | 3.98 [3] km2 |
| |
ポータル イタリア |
モン・スニ峠(モンチェニージオ峠)南麓に位置する、フランスとの国境の村である。2012年1月1日現在のコムーネ人口は42人で、ペデジーナ(ソンドリオ県)、モルテローネ(レッコ県)に次いでイタリアで3番目に少ない。
この集落のもともとの名はフェッレーラ(Ferrera)で[4]、コムーネの名称は1940年の終わりまでフェッレーラ・チェニージオ(Ferrera Cenisio)であった[5]。
1960年代の終わり、モンチェニージオ・ダムが建設された際に、コムーネの名はフェッレーラから現在のモンチェニージオに変更された[4]。
トリノ県西部、ヴァル・ディ・スーザの支脈にあたるチェニスキア渓谷 (it:Val Cenischia) に位置するコムーネである。トリノからは70km離れている。
かつてはフェッレーラと呼ばれた集落は、アルプス越えの主要道路であったモン・スニ峠(モンチェニージオ峠)の南側、旧街道沿いに所在しており、チェニスキア川に沿って広がっている。コムーネには2つの自然の池がある。
隣接するコムーネ、およびそれに相当する行政区画は以下の通り。FRで始まるものはフランス領で、FR-73はサヴォワ県に属する。
フェッレーラをはじめとするチェニスキア渓谷の村々の歴史は、モン・スニ峠(モンチェニージオ峠)の歴史でもある。16世紀頃、モン・スニ峠の交通が増加すると、旅人に対する宿泊所や休憩所の提供、馬車の修理や蹄鉄や交換などといった、様々な仕事の需要が増大した[4]。1800年頃のフェッレーラ集落には300人ほどが暮らし、4軒の宿屋が営業しており、多くの村人が同行ガイドやポーター、荷馬の賃貸、御者などの形で峠越えの交通と結びついて暮らしていた[4]。また、牧畜業も営まれていた[4]。
19世紀初頭、ナポレオンがモン・スニ峠越えの街道を改良して新道(現在の国道25号線 (it:Strada statale 25 del Moncenisio) )を建設すると、チェニスキア渓谷の村々は衰退する[4]。新道は集落内を通らず、またガイドやポーターの必要も少なくなったのである。当初は道路工事に従事していた人々であったが、牧畜業に回帰したり、あるいは村の外の標高の低い地域へと移り住んでいった[4]。
1860年、サルデーニャ王国(翌年にイタリア王国となる)はサヴォワ地方をフランスに割譲したため、モン・スニ峠は国境となった。周辺地域では多くの要塞建設が進められた。1947年、第二次世界大戦の講和条約であるパリ条約で、イタリアは峠の南東側の領域(集落を除くこのコムーネの大部分)をフランスに割譲した。
1960年代の終わり、フランスによってモン・スニ(モンチェニージオ)に巨大なダムが建設された際に、このコムーネの名はフェッレーラから現在のモンチェニージオに変更された[4]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.