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ベンケイソウ科の種 ウィキペディアから
ミツバベンケイソウ(三つ葉弁慶草、三葉弁慶草、学名:Hylotelephium verticillatum )は、ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草[4][5][6]。
ミツバベンケイソウ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県浜通り地方 2018年9月 | ||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Hylotelephium verticillatum (L.) H.Ohba[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ミツバベンケイソウ(三つ葉弁慶草、三葉弁慶草)[4][5] |
地下に小塊状の根茎をもつ。茎は直立まれに斜上し、高さは20-80cmになり、円柱状で、多肉質で強い。茎の表面は毛や稜がなくつるつるしており、緑色で白っぽく、ときに紫色になる。葉はふつう3輪生、まれに4-5輪生し、また小型の株では対生することがある。葉身は厚く、楕円形、長卵形、広披針形で、長さ3-10cm、幅1.5-3cm、先はやや鋭頭、基部は鋭形で長さ2-10mmになる葉柄につづき、縁に波状の低い鋸歯がある。表面はうす緑色で、裏面は粉白色をおびる[4][5][6]。
花期は8-9月。茎先に球形で大型の複散房状の花序をつけ、淡黄緑色の花が密につき、葉状の苞がある。萼片は5個で基部で合生し、長さ約1mmで三角状卵形になる。花弁は5個で離生して平開し、長さ約4mmになる広披針形で先は鋭頭。雄蕊は2輪で10個あり、花糸は花弁より長く、裂開直前の葯はふつう淡黄色まれに暗褐色になる。雌蕊は5個で長さ約4mmになり、子房の基部は細まる。果実は5個の袋果に分かれて立ち、晩秋に熟す。種子は褐色で細かく、袋果の腹側が縦に裂けて種子を散らす[4][5][6]。
本州西部に分布するものは、茎の下部が地上を這い、上部のみが斜上して、比較的長い葉柄をもって対生するものがある。本州中部地方以西、四国、九州に分布する同属のアオベンケイ H. virideに似てまぎらわしい[6]。
日本では、南千島、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林縁や林中の岩礫地、渓流沿いの岩上や川原などに生育する。国外では、朝鮮半島、中国大陸、シベリア東部、サハリン、千島列島、カムチャツカ半島に分布する[4][6]。
和名ミツバベンケイソウは、「三葉弁慶草」の意で、葉がふつう3輪生することによる[5]。
属名 Hylotelephium は、Hyle「林」とTelephium「ベンケイソウ」による合成語で、1977年に新属ムラサキベンケイソウ属を提唱した大場秀章による[6]。種形容語 (種小名)verticillatum は、「輪生の、環生の」の意味[5]。
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