マリナー1号
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マリナー1号(マリナー1ごう、Mariner 1)は、アメリカ初の惑星探査機である。1962年7月22日に打ち上げられたが打ち上げ293秒後、飛行ソフトウェアの仕様の欠陥が原因で打ち上げに失敗、ロケットは指令破壊され爆発[1]、本機(の残骸)は大西洋に落下したとされている。
概要 所属, 目的 ...
マリナー1号 Mariner 1 | |
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所属 | アメリカ航空宇宙局(NASA) |
目的 | 金星の探査。 |
観測対象 | 金星 |
打上げ機 | アトラス・アジェナ B |
打上げ日時 | 1962年7月22日 |
消滅日時 |
1962年7月22日 打ち上げから293秒後 |
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しばしば文系の記者などによって「プログラムの間違いによって、失敗」と書かれてしまっているが[1]、それは間違った伝説である。同機のソフトウェア(プログラム)は指示された仕様通り完璧に書かれていた。間違っていたのは仕様書のほうであった。つまりプログラマに渡された仕様書がそもそも間違っていたわけであり、はっきり言えば、プログラマに渡す仕様書を作成した人間の間違いによって起きた事故である。
仕様書に書かなければならないオーバーラインを書き忘れた者がいた。
俗に "missing hyphen" と言われている[2]がこの表現にも誤りがあり、正確に言うと、仕様書に欠けていたのはハイフンではなくあくまでオーバーラインである。