マツダ (電球)
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マツダ(英: Mazda)は、白熱電球などに用いられた商標である[1][2]。米国のゼネラル・エレクトリック・カンパニー(英: General Electric Company)が所有し、提携企業にも使用を許可していた[1][2]。
ゼネラル・エレクトリック・カンパニーは、フィラメントにタングステンを用いた高性能な白熱電球を発売するにあたり、新たな商標を用いることを検討した[3]。1909年9月14日に同社取締役のフレデリック・ペリー・フィッシ(英: Frederick Perry Fish)[注 1]が、古代ペルシアの文献[注 2]から引用した「Mazda」を提案し、これが採用された[3][5]。製品への使用は同年12月21日から始められ、米国での商標登録出願は同年12月29日、登録は1910年5月3日だった[1][3][8]。
タングステンを用いた白熱電球の生産には、ゼネラル・エレクトリック・カンパニーの特許と技術が不可欠となっていたが、同社は積極的に技術供与と商標使用許諾に応じたことから、欧州や日本で「Mazda」を名乗る白熱電球が登場した[1][2]。米国では、白熱電球のカルテルに絡む独占禁止法訴訟の影響から、1949年に「Mazda」の使用は中止されたが、米国外の提携企業には、21世紀になっても使用が続けられた例がある[3][5]。
ゼネラル・エレクトリック・カンパニーによる商標登録の更新は、1990年に行われたのが最後である[8]。