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ブランディ・カーライル(英語: Brandi M. Carlile、1981年6月1日 - )は、米国グラミー賞で3回受賞歴のあるシンガーソングライター兼プロデューサーで、その音楽は複数のジャンルにまたがっている[1][2]。 2018年現在[update]、The Firewatcher's Daughter、 By the Way, I Forgive Youを含む6枚のスタジオアルバムを発売し[3]、グラミー賞に7回ノミネートされている[4]。第61回グラミー賞でアルバムオブザイヤー(By the Way, I Forgive You)、レコードオブザイヤー(The Joke)、ソングオブザイヤー(The Joke)を含み6部門でノミネートされた、最多ノミネートの女性[5] 。
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カーライルは高校を中退し、ピアノとギターを教えながら音楽の仕事をした。メジャーレーベルからのデビューアルバム、Brandi Carlileは評論家の称賛を得たが、商業的成功は限られたものだった。 彼女の2007年シングルThe Storyと、同じタイトルのアルバムで、より広く認識され、アルバムは2017年にゴールドディスクを獲得し、現在までに50万部以上販売されている[6] 。 The Firewatcher's Daughterでグラミー賞「最優秀アメリカーナ・アルバム賞」部門にノミネートされ、Billboard 200で最高9位に達した[7]。
カーライルは、The Story (2007)、 Give Up the Ghost(2009)、Live at Benaroya Hall with the Seattle Symphony (2011)を含む7枚のアルバムをリリースしていて、後にTop Rock Albumsチャートの14位に達した[8]。。 2017年5月、カーライルはCover Storiesをリリースし、アデル、パール・ジャム、ドリー・パートンを含む14人のアーティストを擁してThe Storyアルバムのトラックをカバーし、Billboard 200で30位に達した。 最新作By the Way, I Forgive Youは、2018年2月にリリースされ、評論家からも商業的な評価も得て、ビルボード200では自己最高の5位で登場し、またビルボードのトップロックアルバムでは1位に達した。
カーライルの長年にわたる音楽は、ポップ、ロック、オルタナティブカントリー、フォークなど、いくつかのジャンルに分類されてきた。 「I've gone through all sorts of vocal phases, from pop to blues to R&B, but no matter what I do, I just can't get the country and western out of my voice.(ポップからブルース、R&Bまで、あらゆる種類のボーカルフェーズを経てきたが、何をしても、カントリーとウェスタンを自分の声から引き離すことはできない)」と彼女は言った。 カーライルは健康問題への意識を広めることから女性のエンパワーメントに至るまで多岐にわたる社会活動を行っている。
カーライルは1981年6月1日[9]、アメリカ合衆国ワシントン州レイブンズデール、シアトルの40マイル郊外で生まれた。隣家とは数マイル離れているような辺鄙な家で育ち、彼女の兄弟ジェイと姉妹ティファニーと、森の中で演奏したり砦を建設して過ごした。 母親が歌手で、自身が少女だったときに歌うように教えてくれたので、8歳のときにステージでカントリーソングを歌い始めた。 彼女はタホマ高校に通ったが、音楽キャリアを追求するために中退した。
8歳の時、カーライルは母親のTeresa Carlileとジョニー・キャッシュの "Tennessee Flat Top Box"を演奏し[10]、15歳でギターを弾いて歌を書き始めた[11]。 16歳の時、カーライルはエルヴィス・プレスリーコピーバンドのバックアップシンガーとなった[12]。 カーライルによれば、彼女は10代時にADHDと診断され、音楽のキャリアを追求するために学校をやめた[13]。 エルトン・ジョンの音楽を聴くといいよと薦められて、それからピアノを弾くようになり、17歳でギターを弾くようになった[6]。
カーライルは、双子の兄弟TimとPhil Hanserothと共に、シアトルのクラブで音楽活動を始めた[14]。 頻繁に自宅録音していた曲の良さを評価したコロンビア・レコードと契約。2005年、自身の名前をタイトルとしたアルバムBrandi Carlileを発表。これは(自宅録音の)既存曲に加え新曲録音を加えてリリースされた。翌年2006年にコロンビアから再リリース盤では、「Throw It All Away」と「What Can I Say」が再録音され変更されている。
アルバムは高評価を得た。 彼女は、Rolling Ston誌の「2005年に注目する10人のアーティスト」リスト、およびInterview誌、Paste誌による「注目するアーティスト」リストで紹介された。スティーヴン・トマス・アールワインはこのアルバムのレビューの中で、次のように書いている。
"The accolades, combined with cover artwork that captures her at her cutest – as if she were a cousin of Rachael Leigh Cook – might make some listeners suspicious of Carlile, since the cumulative effect makes her seem like a pretty, prepackaged creation." He further wrote, "her music is... rich, warm, and seductive, familiar in its form and sound, yet sounding fresh, even original, particularly in how her folky singer/songwriter foundation blends with her art-pop inclinations."—Stephen Thomas Erlewine、Brandi Carlile – Brandi Carlile – Songs, Reviews, Credits, Awards – AllMusic[15]
アルバムはビルボード200で最高80位に達し、同USフォークアルバムチャートで1位に達した。
アルバムをリリースして間もなく、彼女はシアトルの家を出て、最も初期の録音をともに行ったHanseroth兄弟と一緒に、単独国内ツアーを行った。 今日の彼女のバンドのコアを形成するtightly knit trioは、後に彼女のアルバムThe Storyの一部となる曲をつくるために2年間の大部分を費やした[16]。
2006年の終わりまでに、カーライルはいくつかの主催ツアー、Ray LaMontagne、The Fray、Chris Isaak、Tori Amos、そしてShawn Colvinを含むさまざまなアーティストをサポートした[17]。
彼女のセカンドアルバムThe StoryはT Bone Burnettによってプロデュースされた[18][19]。 「キャノンボール」でのインディゴガールズとのコラボレーションが含まれている。 このアルバムは、カーライル、双子(TimとPhil Hanseroth)、そしてドラマーのMatt Chamberlainとの11日間にわたるセッションで、カーライルのライブパフォーマンスの生の強さを捉えた。 「The Story」というタイトルトラックでのカーライルのヴォーカルのひび割れは偶然に起こり、アルバムのレコーディング方法の直接的な結果だった。「The Story」は2008年の夏季オリンピックの間にゼネラルモーターズのコマーシャルで大いに取り上げられ、彼女の音楽の露出が増えた[20]。 「The Story」は、iTunes Music Storeで最も購入されているリストの5位に達した。 この曲は2008年のスーパーボックのコマーシャルでも使用され、ポルトガルのチャートで1位、アルバムは4位に到達した[21] 。 「The Story」は恋愛映画 『The Lucky One(一枚のめぐり逢い)』のエンドクレジットにも起用された。
アルバムはビルボード200で41位、USロックアルバムで最高10位に達した。 米国での広告によるアルバムのダウンロード数の増加(前述)に応じて、アルバムの売上高は1,323から6,198に368%増加した。 今日までに、アルバムは米国で257,776枚を販売した。 リードシングル「The Story」は、28,091点のデジタルコピーのダウンロードが増加した。
音楽評論家のスティーヴン・トマス・アールワインは、次のように語った。
The roiling collection fulfills the promise of her remarkable debut, offering resounding confirmation that Carlile is a singular talent.
—Stephen Thomas Erlewine、The Story – Brandi Carlile – Songs, Reviews, Credits, Awards – AllMusic[22]
It wasn't until 2007's The Story—her T-Bone Burnett-produced sophomore release—that we realized even half of what we'd been dealt. Nearly a minute into the second song, something about her shifted from promise to absolute certainty as Carlile let loose a hurricane of lung power.
—Rachael Maddux、Paste magazine
彼女の以前の(同名の)アルバム、「Tragedy」、「What Can I Say」、および「Throw It All Away」からの3曲が、テレビドラマGrey's Anatomy(グレイズ・アナトミー 恋の解剖学)で起用された。同番組の2時間スペシャル版、スピンオフのPrivate Practiceの映像の間に「Turpentine」が用いられた。 Grey's Anatomyはまた、「The Story」のミュージックビデオのバージョンを点在させた番組を公開した。 女優のサラ・ラミレス(Sara Ramirez)は、musical episodeで「The Story」のカバーを披露した。
2002年11月のインタビューで、カーライルは自身をレズビアンとして表明した[23]。 後のインタビューでは、こうコメントしている。
I don't have to have a lot of formality around it ... there were people before me who paved the way.
—Brandi Carlile、Los Angeles Times[24]
2012年6月、Catherine Shepherdと婚約した[25]。2人は2012年9月15日にマサチューセッツ州ボストンで結婚した。カップルには、2人の娘がいる。
カーライルはローデシアン・リッジバックの犬、馬、山羊、五匹の鶏と猫を飼っている[26]。 彼女は両肩にAURYNの入れ墨を入れている。 彼女はクリスチャンで[27][28]、ワシントン州メープルバレーに住んでいる[29]。
2008年に、自身が信じる原因に対して経済的支援を与えるために、501(c)(3)組織であるLooking Out Foundation(財団)を設立した。同財団は、ReverbNation、米国糖尿病協会、地球を称えるに助成金を出している。ブリッジスクール、ユニセフ、The Women's Funding Alliance(女性基金同盟)、国境なき医師団、その他多数のヒューマン・ライツ・キャンペーンにも関与している[要出典]。同財団は、Looking Out For The Hungry, The If Project and The Story Campaign. など多くの草の根キャンペーンを開始した。 カーライルはまた、コンサートチケットの販売毎に1ドルを財団に寄付している[30][31]。
スタジオアルバム
年 | 賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
---|---|---|---|---|
2010 | GLAAD Media Awards[33] | Outstanding Music Artist | Brandi Carlile | ノミネート |
2015 | Grammy Awards[34] | Best Americana Album | The Firewatcher's Daughter | ノミネート |
2018 | Americana Music Honors & Awards[要出典] | Artist of the Year | Brandi Carlile | ノミネート |
Song of the Year | "The Joke" | ノミネート | ||
Album of the Year | By the Way, I Forgive You | ノミネート | ||
UK Americana Awards[35] | International Album of the Year | ノミネート | ||
International Song of the Year | "The Joke" | 受賞 | ||
2019 | Grammy Awards[36] | Album of the Year | By the Way, I Forgive You | ノミネート |
Best Americana Album | 受賞 | |||
Record of the Year | "The Joke" | ノミネート | ||
Song of the Year | ノミネート | |||
Best American Roots Song | 受賞 | |||
Best American Roots Performance | 受賞 |
2018年7月、自身の主催音楽祭、Girls Just Wanna Weekendの創設を発表した。 このフェスティバルは、2019年1月にメキシコで開催され、インディゴ・ガールズ、マレン・モリス、マーゴ・プライス、パティ・グリフィンなどの女性ミュージシャンが参加する[37] 。 カーライルは何年もの間カヤモクルーズフェスティバル(Cayamo Cruise festival)に参加したことで、主催フェス開催を着想を得た[38]。
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