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フランスの民謡 ウィキペディアから
「フレール・ジャック」(フランス語: Frère Jacques、[ˌfrɛərə ˈʒɑːkə]、フランス語: [fʁɛʁ(ə) ʒak])はフランス語圏および世界各地でよく知られたフランスの童歌。フランス語圏外ではその地域の言語による歌詞で歌われているため、世界各地に様々な歌詞が存在している。日本では、フランス語題をカタカナに置き換えた「フレール・ジャック」の題のほか、英語題の「Are You Sleeping?(アーユースリーピング)」、また邦題の「かねがなる」「グーチョキパーでなにつくろう」などでも知られている。
「フレール・ジャック」 | |
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童歌 | |
言語 | フランス語 |
フランス語歌詞と日本語の概訳を記す。歌われるときはしばしば四声のカノン(輪唱)形式をとる。
なお、第四声の原語表記には「Din! Dan! Don!(ダン! ダン! ドン!)」や「Ding! Daing! Dong!(ディン! ダン! ドン!)」などが用いられることもある。
この歌は、修道士が朝課のために鐘を夜中や夜明け前に鳴らしていたことと関連しているといわれている。
歴史学者・音楽学者のシルヴィ・ブイスーによると、作曲者はジャン=フィリップ・ラモーであるという[1][2]。実際に、1772年の『Diapason général de tous les instruments à vent』の写本には、ラモーが活動していた時代のパリ・オペラ座のヴァイオリニストだったルイ・ジョゼフ・フランクールによる書き込みで、カノン4曲をラモーの作としているが、そのうち1曲が「フレール・ジャック」であり、他の2曲はすでにラモーの作であることが知られているものだった[1]。しかしラモーの作品カタログや専門サイト[3][4]にはこの情報は載せられていない。
この作品がはじめて出版されたのはカペル (Pierre Capelle) 編の歌曲集(1811年)である。この書物はカヴォー( (fr:Société du Caveau) 、シャンソン小屋)で歌われる曲を集めたもので、そのうちにはラモーの曲が多数含まれる[1]。
「フレール・ジャック」のメロディーが、オーストリアなど一部の地域で葬送の挽歌を連想させるような短調で歌われていた歴史があることから、この歌を聖職者や聖騎士団員の処刑にまつわるものとする説もある。歌のモチーフになったと推定される人物に第23代テンプル騎士団総長のジャック・ド・モレーほかがいるが、推測の域を出ない。もっとも、この歌の旋律を載せた出版物のうち現在知られているなかでは最も古いとされる(1780年ごろ)文献では、題名が「Frère Blaise(フレール・ブレーズ)」となっている。このため、この歌の成立はジャックという名の人物とは関係していない可能性もある。
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