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フェナントレン
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フェナントレン(phenanthrene)とは、分子式 C14H10、分子量 178.23 で、3つのベンゼン環が結合した多環芳香族炭化水素である。常温常圧では無色または淡黄色で無臭の固体で、青い蛍光を放つ。フェナントレンという名前は、フェニル基のついたアントラセンから来ている。
概要 フェナントレン, 識別情報 ...
フェナントレン | |
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Phenanthrene | |
別称 トリシクロ[8.4.0.02,7]テトラデカ-1,3,5,7,9,11,13-ヘプタエン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 85-01-8 ![]() |
PubChem | 995 |
ChemSpider | 970 ![]() |
UNII | 448J8E5BST ![]() |
EC番号 | 266-028-2 |
KEGG | C11422 ![]() |
MeSH | C031181 |
ChEBI | |
バイルシュタイン | 1905428 |
Gmelin参照 | 28699 |
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特性 | |
化学式 | C14H10 |
モル質量 | 178.23 g mol−1 |
外観 | 無色の固体 |
密度 | 1.18 g/cm3[1] |
融点 |
101 °C, 374 K, 214 °F [1] |
沸点 |
332 °C, 605 K, 630 °F [1] |
水への溶解度 | 1.6 mg/L[1] |
危険性 | |
NFPA 704 | |
引火点 | 171 °C (340 °F; 444 K) [1] |
構造 | |
双極子モーメント | 0 D |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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4位と5位の炭素が窒素に置き換わった物質がフェナントロリンである。
水への溶解度は0.00011g/100mlであり、全く溶けないと言ってよい。融点付近で引火の危険性がある。たばこから出るタール(英語版)に含まれており刺激性があるほか、皮膚に炎症を引き起こす恐れがある。異性体に直線型をしたアントラセンがある。天然に存在する誘導体としては、モルヒネやコデイン、アリストロキア酸などがある。