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ギリシャ共和国の中央マケドニア地方を構成する行政区 ウィキペディアから
ピエリア県(ピエリアけん、Πιερία / Pieria)は、ギリシャ共和国の中央マケドニア地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。県都はカテリーニ(カテリニ)。
ピエリア県はマケドニア地方の南部に位置する、同地方最小の県である。県名は、古代のピエレス人に由来する。県の南および南西はラリサ県、西はコザニ県、北はイマティア県とそれぞれ接している。西部にはピエリア山脈が連なり、東部はテルマイコス湾に面している。ギリシア神話に登場するオルペウスやムーサの故郷とされるピレウス山や、神々が住まう地とされた国内最高峰のオリンポス山がある。
ピエリア県の気候は、主に夏が暑く、冬が涼しい地中海性気候である。しかし、県中央部や西部、ピエリア山脈、オリンボス山では、厳しい冬の気候となる。
最大の都市はカテリニ(カテリーニ)。人口4000人以上の都市は以下の通り。
古代のピエリア人 (Pieres) はトラキア系の人々で、ピニオス川河口とアリアクモン川の間で、オリンポス山の麓にあたる丘陵地や平地に居住していた。後にマケドニア王国、ローマ帝国、ビザンツ帝国の支配を経て、オスマン帝国の統治下に入った。1821年のギリシャ独立戦争においては、ピエリア県の住民もオスマン帝国に対して蜂起したものの、ギリシャ王国への編入は認められず、1913年のバルカン戦争で初めてギリシャ領となった。1947年までは、ピエリア県はテッサロニキ県の一部であり、1つの州を構成していた。ピエリア県がギリシャ領となってからは、農業や商業において経済的に発展した。希土戦争中には、小アジアのギリシャ人が多く移住し、ネア・トラペズンダ(『新トレペズンダ』)やネア・エフェス(『新エフェソス』)といった集落が、避難民たちによって建設された。またこの頃には道路が舗装され、カテリーニの町では電気が敷かれた。第二次世界大戦とギリシャ内戦の後、ピエリア県は再建されたが、県外へ移住する人々は多かった。1960年には県内全土に電気が通り、その後もインフラストラクチャー整備は進んだ。2007年には、豪雨による被害を受けた。
ピエリア県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。
自治体名 | 綴り | 政庁所在地 | 面積 Km² | 人口 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | カテリニ | Κατερίνη | カテリニ (el) | 682.4 | 83,387 |
2 | ディオ=オリンボス | Δίο-Όλυμπος | リトホロ (en) | 493.2 | 27,637 |
3 | ピドナ=コリンドロス | Πύδνα-Κολινδρός | エギニオ (en) | 341.2 | 18,445 |
カリクラティス改革(2011年1月施行)以前の広域自治体(ノモス)としてのピエリア県(Νομός Πιερίας)は、以下の基礎自治体(ディモス)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。
旧自治体 | 綴り | 政庁所在地 | 新自治体 | |
---|---|---|---|---|
1 | カテリニ | Κατερίνη | カテリニ | カテリニ |
2 | エギニオ | Αιγίνιο | エギニオ | ピドナ=コリンドロス |
3 | 東オリンボス | Ανατολικός Όλυμπος | レプトカリア (el) | ディオ=オリンボス |
4 | ディオ | Δίο | コンダリオティサ (el) | ディオ=オリンボス |
5 | エラフィナ | Ελαφίνα | パレオ・ケラミディ (el) | カテリニ |
6 | コリンドロス | Κολινδρός | コリンドロス (el) | ピドナ=コリンドロス |
7 | コリノス | Κορινός | コリノス (el) | カテリニ |
8 | リトホロ | Λιτόχωρο | リトホロ | ディオ=オリンボス |
9 | メトニ | Μεθώνη | マクリギアロス (en) | ピドナ=コリンドロス |
10 | パラリア | Παραλία | カリテア (el) | カテリニ |
11 | ペトラ | Πέτρα | ミリア (el) | カテリニ |
12 | ピエリオン | Πιερίων | リティニ (el) | カテリニ |
13 | ピドナ | Πύδνα | ピドナ | ピドナ=コリンドロス |
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