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スケートボードなどのスポーツで用いられる構造物、またそれを利用した競技種目 ウィキペディアから
ハーフパイプ(halfpipe)とは、スケートボード、インラインスケート、BMXで使用される代表的なセクション(構造物)。雪上に設置した物をスノーボード、スキーでも使用し、そのまま競技種目名にもなっている。
名前通り円筒を半分にして横に倒した形状をしており、水平な底面ボトム、円弧状の斜面トランジション、頂上の水平部分デッキからなる。またデッキの縁の部分をリップと呼ぶ。競技者はこの中をブランコのように往復し、両側の壁の頂上付近や、空中に飛び出している間に様々な技を繰り出す。
X Gamesなどの大会ではスケートボードでバート(Vert)と呼び、スノーボード・スキーではスーパーパイプと呼ぶこともある。
他に、マリオカート8・8DX・Wiiで配置されている加速機能のことも呼ぶ。
鉄や木の骨組に合板や鉄板、スケートライトなどの板を張って作られ、主にスケートパーク内に設置される。ほとんどのものはリップ部分にコーピングと呼ばれる鉄パイプが埋め込まれ、リップを保護しつつ、技も掛け易くしている。大きさによりヴァートランプとミニランプに分けられる。フィート(約30cm)単位で設計されている事が多い。
以下の3種はハーフパイプではないが、そのバリエーションとしてとらえることができる。
スノーボード、スキー用のハーフパイプは雪を固めて作られる。雪上では速度を維持し辛いので、緩い斜面に作られた長いハーフパイプを往復しながら徐々に下っていく。かつては手掘りで深さ1m程度だったハーフパイプも、現在のオリンピックでは雪上車で作られた全長120-130メートル、深さ3-5メートル前後(年々大きくなる傾向がある)のコースを使用する。Xゲームズではさらにリップからボトムまでが深い5.5m近くのパイプが使用される。
2014年4月と2015年3月には2つのパイプを並べた競技大会「Red Bull Double Pipe」が行われた。
1998年長野オリンピックからスノーボードが、2014年ソチオリンピックからスキーがそれぞれ正式種目となる。左右のリップを往復し、5-7回のジャンプをする。採点は全体的印象、回転、標準技、技の大きさなどを50点満点方式で採点されるが、毎年微妙なルール変更が行われ競技者を悩ませる。正式種目化に伴い、選手たちはスノーボード協会がある国においても、各国のスキー連盟に所属する必要が生まれた。これは強い反発心を生み、当時世界最高の競技者であったテリエ・ハーコンセンらが大会出場を拒否することとなった。
また、他の競技がワールドカップを世界最高の舞台とするのと異なり、ワールドカップには出場しない有能な選手がX Gamesに出場し、世界最高の大会になっている。
クォーターパイプはオリンピック種目にはなっていないが、テリエ・ハーコンセンが主催する、ザ・アーキティック・チャレンジ(The Arctic Challenge)では、ボトムからリップまでの高さが9mのクォーターパイプを使用するなど、大会も多く行われている。なお、この種目でテリエ・ハーコンセンはリップから9.8mの高さに到達し、世界記録に認定されていたが、スキーヤーのサイモン・デュモント(Simon Dumont)に35フィート(約11m)でこの記録を塗り替えられている(2009年2月現在)。
スキーは2014年ソチオリンピックから正式種目になった。
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