ハンプトン・ローズ海戦
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ハンプトン・ローズ海戦(ハンプトン・ローズかいせん、Battle of Hampton Roads)、別名モニターとメリマックの戦い(the Battle of the Monitor and the Merrimack)は南北戦争中に生起した海戦。この海戦は鉄板で装甲された動力軍艦(すなわち装甲艦)同士の歴史上最初の戦いとして有名であり、アメリカ合衆国海軍の革新的な設計の装甲艦「モニター」とアメリカ連合国海軍の装甲艦「バージニア」(これは合衆国軍艦「メリマック」の焼けた船体を改造したものである)が交戦した。主要な海戦は1862年3月8日から9日にバージニア州ハンプトン・ローズ河口付近のシーウェルズ・ポイント (Sewell's Point) 沖で行なわれた。
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概要 ハンプトン・ローズ海戦, 交戦勢力 ...
ハンプトン・ローズ海戦 | |
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戦争:南北戦争 | |
年月日:1862年3月8日 - 3月9日 | |
場所:バージニア州ハンプトン・ローズの河口付近、シーウェルズ・ポイント沖 | |
結果:戦術的には引き分け、戦略的にはアメリカ合衆国の勝利 | |
交戦勢力 | |
北軍 | 南軍 |
指導者・指揮官 | |
ジョン・L・ウォーデン | フランクリン・ブキャナン ケイツビー・R・ジョーンズ |
戦力 | |
装甲艦 1 木造軍艦 3 |
装甲艦 1 木造軍艦 2 砲艦 1 補給艇 2 |
損害 | |
木造軍艦 *沈没 2隻 *損傷 1隻 戦死 261 負傷 108 |
装甲艦 *損傷 1隻 戦死 7 負傷 17 |
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戦闘は二日間続いた。一日目はバージニアの初登場であり、モニター抜きでの戦いだった。北軍の木造艦群は大損害を受け、その日は南軍の決定的優位のままに終わった。しかしながら、二日目にはモニターが到着し、「装甲艦の決闘」として知られる有名な戦闘が始まった。明確な勝敗は付かなかったが、海戦史において深い意義を持つ戦闘となった。この戦い以前にはほとんど全ての軍艦が木材を主な材料として造られていた。この戦いの後、船と海戦の様相は劇的に変化した。世界中の国家が自国の艦隊を先を争って鉄製に変えたのである。なぜなら敵の砲撃に耐える能力において、装甲艦が木造艦より優れていることが明白に証明されたからである。
ちなみにこの海戦で合衆国海軍が被った損害は、真珠湾攻撃に至るまで最大のものだった