ハムドゥッラー・ムスタウフィー・カズヴィーニー
ウィキペディア フリーな encyclopedia
ハムドゥッラー・ムスタウフィー・カズヴィーニー (1281–1349; ペルシア語: حمدالله مستوفى قزوینی Ḥamd Allāh Mustawfī Qazvīnī ) は、イルハン朝時代のペルシア人の歴史家、地理学者、叙事詩人。代表作としては、散文の世界史『選史』Tārīkh-i Guzīda(تاريخ گزيده)、フェルドウスィーの『シャー・ナーメ』に倣った大部の韻文による世界史『勝利の書』Ẓafar-Nāmah(ظفرنامه)、および世界誌『心魂の歓喜』 Nuzhat al-Qulūb (نزهه القلوب)、の三作品が著名である。また、故地のカズヴィーン(近代ペルシャ語読みでガズヴィーン)にはムスタウフィーの霊廟が残るが、青いトルコ石に似た淡い青色釉薬タイルで装飾された円錐形ドーム屋根が特徴的である。なお、名前はハムドゥッラー(حمدالله Ḥamd Allāh)ではなくハムド(حمد Ḥamd)であった可能性もある[1][2][3]。
ペルシャ人については預言者ムハンマドの発言とされる伝承を引いて以下のようなことを述べている。