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この船が「ジャパニーズドリーム」として運航された期間はわずか2年足らずです。一般的には、「青函連絡船十和田丸」で認知されているかと思いますので、改名を提案します。併せて初代「十和田丸」についての記述も追加すべきかと思います。--幕張防波堤 2009年3月29日 (日) 17:56 (UTC)
中竹たけし様 貴殿のフェリー関連の書き込みは、いつも興味深く拝見させていただいております。このたびは十和田丸(2代)の最大速力22.16ノット(試運転時)との加筆が北海道新聞(1966年10月17日)の出典付きでなされました。私はこの北海道新聞を確認できていませんが、『船の科学』19巻11号(1966年11月号) p14の新造船写真集の十和田丸の説明欄で、速力(試運転最大)21.57knと記載されているほかに、「本船は浦賀重工業(株)建造の第1船「津軽丸」の試運転速力21.7knを上回る22.16knの最高速力を記録したのをはじめ・・」との記載があることから、浦賀重工(または国鉄?)がそのようにプレス発表したものを北海道新聞がそのまま記事にしたものかと思われます。 ご承知の通り、船舶の試運転での速力試験は、当時は標柱間試験で、海岸線から直角方向に建てられた2本の標柱と、その2本から海岸線方向に正確に1海里離れ、最初の2本と平行に建てられた別の2本の標柱を目印に行います。試運転船は海岸と平行に加速し速力が上がり切ったところで最初の2本の標柱の延長線を直角に横切ります。このとき船上からは2本の標柱が船の真横に重なって見えます。ココでストップウォッチスタート。そのままの速力で1海里走り、次の2本の標柱が重なって見えた瞬間にストップウォッチを止めます。これが3分であれば60÷3で20ノットということになります。ただし片道では潮流や風の影響が出るため、Uターンして逆方向に同じ速力試験をし、その平均値を公式の速力とします。機関負荷も1/4 2/4 3/4 4/4 11/10と順次上げ、それも可変ピッチプロペラでは回転数一定で翼角変化、翼角一定で回転数変化と多数の回数の試験を行います。 手元に1968年に関係者からいただいた津軽丸型7隻の速力試験のデーターの一部があり、十和田丸では機関負荷11/10(過負荷)で22.16kn 主軸回転数223回転 翼角30度 13500軸馬力 これの折り返しが機関負荷11/10 20.97kn 主軸回転数223回転 翼角30度 13300軸馬力となっています。往復平均すれば21.565kn 13400軸馬力となり、速力は小数点以下の丸め方で21.56kn(『航跡』p329『栄光の航跡』p370-371 『鉄道連絡船100年の航跡』p343)となったり、21.57kn(『続連絡船ドック』p11 『船の科学』19巻11号(1966年11月号)p14)となったりしていまが、いずれも正しい値です。なぜ『船の科学』19巻11号(1966年11月号)p14が22.16knまで追加記載したのかは不明ですが、同誌の読者の多くが造船海運関係者だったことから、これが「片道記録」であることはすぐ理解できたため特に問題はなかったのでしょう。 『北海道新聞』の記事は読んでおりませんので何とも言えませんが、読者の多くは素人ですからこれが「試運転時」だけで「片道記録」であることが述べられていないなら極めて不適切な記事です。 以上から、「最大速力22.16ノット(試運転時)」の要目欄への記載は不適切と思われますので、まことに申し訳ございませんが削除させていただきました。
また十和田丸の建造費ですが、同じ北海道新聞に18億5000万円と記載されていたとのことですが、『青函連絡船史』や『続連絡船ドック』『北海道鉄道百年史(下巻)』ではいずれも18億2600万円となっていますので、これらを出典として訂正させていただきました。
『続連絡船ドック』p309-317(連載版では『船の科学』22巻9号p97-98 1969 『船の科学』22巻10号p81-82 1969)に津軽丸と十和田丸の試運転の概要が掲載されています。 ご承知の通り、昨年よりありがたいことに雑誌『船舶』と『船の科学』が『デジタル造船資料館』→「保存資料閲覧」→「ライブラリー」→「廃刊船舶雑誌」で誰でも全ページ閲覧可能となりましたので、上記記事などご確認いただければ幸いです。--Akoihsin(会話) 2021年11月14日 (日) 06:29 (UTC)
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