トヨタ・SZエンジン
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トヨタ・SZエンジン、およびダイハツ・SZ型エンジン(エスゼットがたエンジン)は、トヨタ自動車、およびダイハツ工業の鋳鉄ブロックを用いた水冷直列4気筒ガソリンエンジンの系列である。
概要 トヨタ・SZエンジン, 生産拠点 ...
トヨタ・SZエンジン ダイハツ・SZ型エンジン | |
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生産拠点 |
ダイハツ工業 アストラ・ダイハツ・モーター |
製造期間 | 1998年12月 - 2021年9月 |
タイプ | 直列4気筒DOHC16バルブ |
排気量 |
997 cc 1,296 cc 1,495 cc |
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トヨタのコンパクトカーに搭載されている、ダイハツ工業の開発生産による鋳鉄ブロックエンジンである。ダイハツのK3型エンジンは本形式の派生型であり、同じ1.3 Lの2SZ-FEとクランクシャフトを共有する姉妹機であるが、シリンダーヘッドとシリンダーブロックは別々のものを使用している。
この鋳鉄製シリンダーブロックは、ボアピッチ78 mm、クローズドデッキ構造で、鋳型を常温で触媒ガスによって硬化させる熱歪みの少ない鋳造技術(コールドボックス法)を用い、公差を縮小することで隣り合うシリンダー間の寸法を3.0 mmまで薄肉化するなどにより、小型軽量化を実現している。
このうち、1SZ-FEはインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー1999を受賞している。
なお、2021年(令和3年)2月現在の時点において、ダイハツ名義で開発された日本国外向け仕様の3SZ-VEのみ、インドネシア(アストラ・ダイハツ・モーター)で現地製造されていたが同年9月末までに現地での製造が終了し、名実共にSZ型エンジンの系譜が消滅することとなった。