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トヨタ自動車のセダン型乗用車 ウィキペディアから
クレスタ(CRESTA)は、トヨタ自動車で1980年から2001年まで生産されていた中型高級乗用車。マークIIとチェイサーの姉妹車である。
初代はマークII/チェイサーと同じ4ドアピラードハードトップとして登場したが、2代目以降は上記2車とは異なりサッシュドアの4ドアセダンとなった。
ボディやエンジンは基本的にマークII/チェイサーと共通で、ターボエンジン搭載車にも5速MTが設定されていたものの、最終世代のX100系のルラーンGではATのみの設定となった。グレード名はラグジュアリーグレードが「スーパールーセント」(Super Lucent )、「エクシード」(Exceed)、スポーティーグレードは50・60系が「スーパーツーリング」(Super Touring)、70・80系は「GT」、90系は「ツアラー」(TOURER)、最終モデルの100系は「ルラーン」(Roulant)と何度も変更された。
ハイソカーブームの波に乗り、マークIIとともに高級車として人気を博した一方、初代ソアラと同様に暴走族にも好まれた。FRハイパワーターボということでJZX81系以降は特にドリ車として現在でもチューニングカー愛好者に人気が高い。
トヨタ・クレスタ(初代) GX5#/MX51/TX50型 SX60/GX61/MX61/LX60型 | |
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1982年8月発売型 X60系スーパールーセント | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・コロナマークII(4代目) トヨタ・チェイサー(2代目) トヨタ・クレシーダ(2代目) |
販売期間 |
X50系 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアハードトップ |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
X50系 |
変速機 |
X50系 |
前 |
前:マクファーソンストラット式 |
後 |
前:マクファーソンストラット式 |
車両寸法 | |
ホイールベース |
X50系 |
全長 |
X50系 |
全幅 |
X50系 |
全高 | 1,395mm |
車両重量 | 1,225kg |
その他 | |
ブレーキ |
前輪 |
1980年4月に登場。同時に新設されたトヨタビスタ店の最上級車種であった。角目4灯ヘッドライトやスクエア・カットのテールライトを持ち、当時としてはスタイリッシュな4ドアピラードハードトップとして登場した。マークII/チェイサーの実質的な姉妹車ではあったが、クレスタはドアパネルを共用するのみで、他の姉妹車よりも高級なイメージを持っていた。半年後の同年10月にマークII/チェイサーも初代クレスタに追従するフルモデルチェンジを受け、マークII3兄弟が誕生することになる。
エンジンは従来のM系に代わる新開発の2.0L直列6気筒1G-EU型(SOHC12バルブ)を初めて搭載した[1]。グレード名は、6気筒エンジン搭載最上位グレードは後年までクレスタを代表するグレード名となった「スーパールーセント」(Super Lucent)、6気筒エンジン搭載スポーティーグレードが「スーパーツーリング」(Super Touring)、6気筒エンジン搭載普及グレードが「スーパーデラックス」(Super Deluxe)、4気筒エンジン搭載上位グレードが「スーパーカスタム」(Super Custom)、4気筒エンジン搭載普及グレードが「カスタム」(Custom)であった(4気筒エンジンは全て1.8Lの13T-U型OHV)。
上級グレードに設定されたイメージカラーのツートーンカラーが絶大な人気を得て若い世代の高級車指向を一気に推し進める結果となった。
CM出演者は山崎努(3代目まで続投)。
販売終了前月までの新車登録台数の累計は22万7247台[2]。
トヨタ・クレスタ(2代目) X70系 | |
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1984年8月発売型 | |
1986年8月発売型2000スーパールーセント TWINCAM24 | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・マークII(5代目) トヨタ・チェイサー(3代目) トヨタ・クレシーダ(3代目) |
販売期間 | 1984年8月 - 1988年8月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
M-TEU→1G-GTEU/1G-GEU/1G-EU→1G-FE型 2.0L 直6 3Y-E型 2.0L 直4 1S-U/2Y-J型 1.8L 直4 2L-T型 ディーゼル2.4L 直4 ターボ 2L型 ディーゼル2.2L 直4 2Y-PU型 LPG1.8L 直4→ 3Y-PU型 LPG2.0L 直4 |
変速機 |
4速/3速AT 5速/4速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,660mm |
全長 | 4,650mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,415mm |
車両重量 | 1,300kg |
その他 | |
ブレーキ | 4輪ディスク |
1984年8月に登場。この代からサッシュドアを採用したセダンとなった。6ライトウインドウを採用している姉妹車のマークIIセダンとは対照的に、クレスタは4ライトの端正なスタイルを持つ。セダンではあるが、パッケージング自体は姉妹車のハードトップと共通で、全高も抑えられており、マークIIセダンよりもパーソナル感が強調されている。角型4灯ヘッドライトやスクエア・カットのテールライトなど先代から受け継がれたスマートなイメージを残しつつ、より豪華な内外装となった。姉妹車であるマークIIとともにハイソカーブームに乗り、当のトヨタが驚くほど先代以上に大ヒットを記録している。中古車市場では同年式のマークIIよりも高い値で売られていたこともあった。
米国で販売されていたMX73系クレシーダ(マークIIセダンの輸出仕様)のフロントマスクは、GX71系クレスタのフロントマスクに角型2灯ヘッドライトを組み合わせたものだった。マークIIセダン、ワゴン及びバンとフロント周りに部分互換性があり、フェンダーやバンパーは共通部品で、マークIIワゴンにクレスタのライト類を移植するといった改造も行われている。
販売終了前月までの新車登録台数の累計は31万1583台[3]。
トヨタ・クレスタ(3代目) SX80/GX81/JZX81/MX83/LX80/YX80型 | |
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1988年8月発売型 スーパールーセントエクシード | |
1990年8月発売型 3.0スーパールーセントG | |
1990年8月発売型 3.0スーパールーセントG | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・マークII(6代目) トヨタ・チェイサー(4代目) トヨタ・クレシーダ(4代目) |
販売期間 | 1988年8月 - 1992年10月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
7M-GE型 3.0L 直6 1JZ-GTE型 2.5L 直6 ツインターボ 1JZ-GE型 2.5L 直6 1G-GTE 2.0L 直6 ツインターボ 1G-GZE型 2.0L 直6 スーパーチャージャー 1G-GE/1G-FE型 2.0L 直6 4S-Fi→4S-FE型 1.8L 直4 2L-T型 ディーゼル2.4L 直4 ターボ 2L型 ディーゼル2.2L 直4 3Y-P型 LPG2.0L 直4 |
変速機 | 4速AT / 5速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウイッシュボーン |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウイッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,680mm |
全長 | 4,690mm |
全幅 | 1,695 - 1,710mm |
全高 | 1,375mm |
車両重量 | 1,350kg |
その他 | |
ブレーキ | 4輪ディスク |
1988年8月に登場。この代から4気筒、6気筒に関わらずガソリンエンジン搭載車が全てDOHC化(ハイメカツインカムを含む)されプレスドアが採用されるとともに丸みを帯びたデザインとなり、数々の豪華装備やエレクトロニクス技術も満載された。また、最上級グレードとして、スーパーチャージャーエンジン(1G-GZE)搭載の「スーパールーセントG」(Super Lucent G)が新たに設定された。バブル景気ということもあってか、それまでの初代や2代目を上回る大ヒットを見せ、マークIIとチェイサーを含めた販売台数は歴代1位を記録している。 自動車教習所の教習車でもマークIIセダン/チェイサーと併せて多く投入されていた。
トヨタ・クレスタ(4代目) SX90/GX90/JZX9#/LX90型 | |
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1992年10月発売型 | |
1994年10月発売型 2.5スーパールーセント | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・マークII(7代目) トヨタ・チェイサー(5代目) |
販売期間 | 1992年10月 - 1996年9月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
-ガソリンエンジン- 2JZ-GE型 3.0L 直6 1JZ-GE型 2.5L 直6 1JZ-GTE型 2.5L 直6 ツインターボ 1G-FE型 2.0L 直6 4S-FE型 1.8L 直4 -ディーゼルエンジン- 2L-TE型 2.4L 直4 ターボ |
変速機 | 4速AT / 5速MT |
前 |
前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
後 |
前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,730mm |
全長 | 4,750mm |
全幅 | 1,750mm |
全高 | 1,390mm |
車両重量 | 1,390kg |
その他 | |
ブレーキ | 4輪ディスク |
1992年10月に登場。姉妹車のマークII・チェイサーともども、車体が3ナンバーサイズに大型化され、デザインは先代をほぼ踏襲する。
CM出演者は浅井慎平(1992年型)。
エンジンはガソリン車が3.0L 2JZ-GE、2.5L 1JZ-GTEと1JZ-GE、2.0L 1G-FE、1.8L 4S-FE、ディーゼル車が2.4L 2L-TE。
スポーティーグレードは「GTツインターボ」から「ツアラー」(TOURER)へ変更されたが、先代モデル同様過給機はツインターボが用いられている。ターボ付はツアラーV、NA車はツアラーS。ともに1JZの2.5Lエンジン搭載。ターボモデルのMT車の設定は、クレスタのみこの代で最後となる。また、初代からあった6気筒エンジンのスーパーデラックスは、この代よりスーパールーセントに集約された。4気筒エンジン及びディーゼルターボエンジンのグレード名称も、「スーパーカスタム・エクストラ」は「シュフィール」、「スーパーカスタム」は「SC」に変更された。
給油口はこの代より車両左側に変更された。
トヨタ・クレスタ(5代目) GX10#/JZX10#型 | |
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1996年9月発売型 2.5ルラーンG | |
1998年8月発売型 2.5エクシードG | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・マークII(8代目) トヨタ・チェイサー(6代目) |
販売期間 | 1996年9月 - 2001年7月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
-ガソリンエンジン- 2JZ-GE型 3.0L 直6 1JZ-GE型 2.5L 直6 1JZ-GTE型 2.5L 直6 ターボ 1G-FE型 2.0L 直6 -ディーゼルエンジン- 2L-TE型 2.4L 直4 ターボ |
変速機 | 4速AT / 5速AT/5速MT |
前 |
前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
後 |
前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,730mm |
全長 | 4,760mm |
全幅 | 1,755mm |
全高 | 1,420mm |
車両重量 | 1,420kg |
その他 | |
ブレーキ | 4輪ディスク |
1996年9月に登場。当時のRV車ブームに対抗すべく、マークII/チェイサーとともに「セダンイノベーション」のスローガンを掲げ、3兄弟の個性を明確に表現したデザインとなった。
CM出演者は沢田研二、玉置浩二、高橋幸宏の三人(1996年型)。
先代では、3姉妹ともにツアラーシリーズ(ツアラーV・ツアラーS)がスポーティーグレードの名称であった。しかし、この型のクレスタのみ「ルラーン」(Roulant)に名称変更された。前期型のルラーンに設定されてなかった2.0Lエンジン(1G-FE)搭載車は後期型から追加され、このモデルが警察車両に採用された。
ラグジュアリーグレードにおいてもグレード名の変更があり、上級グレードは「エクシード」(Exceed)となった(最上級グレードはエクシードG)。それまでの上級グレードであった「スーパールーセント」は廉価グレードの位置付けになり、4気筒エンジン車はディーゼルエンジン搭載車のみになった。
MTは前期型の2.0スーパールーセントのみ設定、後期型は全車ATの設定となる。1JZ-GTEのターボ車である「ルラーンG」にMTの設定がないことから、一部の走り屋・ドリフト族向けにATからMTへの載せ換え改造がされた個体がある。
ワイド感を強調したマークIIと、スポーティーなイメージのチェイサーに対し、クレスタはプレスドアに端正なグリルと尻下がりのライン等、セダンとしての落ち着きを表現するスタイリングとしている。セダンらしさを表現するために、全高1,420mmとマークII/チェイサーに比べて20mm高くされた。
先代以上に50歳代以上のオーナーを獲得している。
スペイン語で「西洋の紋章の頂に輝く飾り」と言う意味からつけられている[1]。クレスト (紋章学)も参照。エンブレムは兜をデフォルメしたものが使われた。
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