トム・ウォーキンショー・レーシング
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トム・ウォーキンショー・レーシング(Tom Walkinshaw Racing、TWR)は、1976年にイギリスのオックスフォード近郊のキッドリントンでレーサーのトム・ウォーキンショーが設立したレーシングチーム兼エンジニアリング会社。
同社は、マツダやローバーなどのワークスのツーリングカーレースを担当する前、プライベーターでレース参戦していた。その後、1982年にジャガー・XJSでヨーロッパツーリングカー選手権に参加し数々の勝利を収めたことから、ジャガーと最も密接に連携するようになった。関係は続き、1988年にTWR-ジャガーはV12エンジン搭載のジャガー・XJR-9でル・マン24時間レース勝利を収めた。さらに1990年にXJR-12で、ル・マンで再び優勝した。
TWRとジャガーは、ジャガーのロードカーのチューニングバージョンを製造するためにジャガースポーツを設立し、スポーツカーのXJ220およびXJR-15をブロクサムの新しい施設で生産に至った。 1989年にフォードがジャガーを買収したことで、TWRとの関係は薄れ、1994年までにジャガースポーツは清算され、(フォードの傘下にある)アストンマーティンの車の生産のためにブロクサム工場が改修工事された。
TWRは他メーカーとレースでの成功を達成し続け、特に1996年と1997年にポルシェ・WSC95でル・マン24時間レースで連覇を果たした。しかし、2002年にTWRの終焉をもたらしたのは、1996年にF1チームのアロウズを購入したことによるコストが原因だった。
英国の資産と施設はメナードコンペティションテクノロジーズによって買収された。これらの施設はアロウズの他、後にスーパーアグリF1チーム、ケータハムF1チームの本部として使用された[1]。オーストラリアの事業の部分はホールデンに売却された。
2017年10月、アンドレッティ・オートスポーツおよびユナイテッド・オートスポーツの共同経営傘下への売却が発表された[2]。