![cover image](https://wikiwandv2-19431.kxcdn.com/_next/image?url=https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e8/Graphs.jpg/640px-Graphs.jpg&w=640&q=50)
デンドリマー
ウィキペディア フリーな encyclopedia
デンドリマー (dendrimer) は、中心から規則的に分枝した構造を持つ樹状高分子[2][3]。ギリシャ語で「木」を意味する デンドロン (δένδρον, dendron) から命名された。
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e8/Graphs.jpg/640px-Graphs.jpg)
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4a/Dendrimer_ChemEurJ_2002_3858.jpg/320px-Dendrimer_ChemEurJ_2002_3858.jpg)
デンドリマーは、コア (core) と呼ばれる中心分子と、デンドロン (dendron) と呼ばれる側鎖部分から構成される。また、デンドロン部分の分岐回数を世代 (generation) と言い表す。デンドリマーとデンドロンが同じ意味で使われる場合もある[4]。
アルボロール、カスケード分子とも呼ばれたが、今ではデンドリマーの語が国際的に受け入れられている。
一般に高分子はある程度の分子量分布を持つが、高世代のデンドリマーは、分子量数万に達するもののほとんど単一分子量であるという際立った特徴を持つ。
また、コアはデンドロンによって覆われており、外界と遮断された環境にあるために、特異な発光挙動や反応性を示すことが見出され、新しい機能物質として期待されている。他の高分子と比べて合成が極めて困難であるため、実用化には至っていない。
ポリアミドアミン構造を持つPAMAMデンドリマーなどは、試薬会社から市販もされている。