ディアナとカリスト (ティツィアーノ)
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『ディアナとカリスト』(伊: Diana e Callisto, 英: Diana and Callisto)は、イタリア、盛期ルネサンスの巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオが1556年から1559年にかけて制作した絵画である。油彩。
概要 作者, 製作年 ...
イタリア語: Diana e Callisto 英語: Diana and Callisto | |
作者 | ティツィアーノ・ヴェチェッリオ |
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製作年 | 1556年-1559年 |
種類 | 油彩、キャンバス |
寸法 | 187 cm × 204.5 cm (74 in × 80.5 in) |
所蔵 | ナショナル・ギャラリー、ロンドン |
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本作品はオウィディウスの『変身物語』で語られている狩猟の女神アルテミス(ローマ神話のディアナ)の従者カリストの悲劇を主題とし、対作品『ディアナとアクタイオン』(Diana e Atteone)とともにティツィアーノを代表する神話画の1つである。両作品はスペイン国王フェリペ2世のために制作された神話画の連作《ポエジア》を構成し、後期のティツィアーノの作品の中でも傑作として特に有名である[1]。保存状態はあまり良好とはいえず、ディアナの顔やカリストの腹部など状態の悪い箇所がある[2]。オルレアン・コレクションとサザーランド公爵のコレクションに所属したのち、2012年3月にロンドンのナショナル・ギャラリーとエディンバラのスコットランド国立美術館によって4500万ポンドで共同購入され、現在は両美術館で交互に展示されている[3]。
ウィーンの美術史美術館に本作品のヴァリアントが所蔵されている[4]。またピーテル・パウル・ルーベンスの模写がランカシャー、ノーズリー(英語版)のダービー伯爵のコレクションに所蔵されている[1][5]。